アラブ4カ国、カタールは13年合意に違反と主張

[ドバイ 11日 ロイター] - テロ支援を理由にカタールと断交したアラブ4カ国は10日、2013年にサウジアラビアとカタールが交わした合意の内容がメディアで公表されたことについて、カタールが湾岸諸国の内政に干渉しないとの約束に違反したことが明白になったと主張した。
13年の合意はこれまで存在は知られていたが内容は明かされていなかった。米CNNは10日に内容について報じ、サウジの当局者らもソーシャルメディアで公表するに至った。
サウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトの4カ国は共同声明を出し、カタールはこの合意で近隣諸国への内政干渉を停止すると約束したと説明。合意が公表されたことで「カタールが約束を守れてないことが明白になった」とした。
カタールの当局者らはコメント要請に応じていないが、CNNへの文書でサウジとUAEが同合意の趣旨に違反し、「カタールの主権にいわれのない攻撃」を行っていると非難した。
同合意はサウジの首都リヤドで行われた会合でカタールのタミム首長のほか、クウェートのサバハ首長が調印。湾岸協力会議(GCC)6カ国の外相が実施メカニズムに調印している。当事国は「(GCC)加盟国に対して脅威をもたらす政治的潮流」への支持を差し控え、イスラム組織ムスリム同胞団の指導者が湾岸地域から撤収するための手段を提供することで合意している。

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