キプロスの外貨建てソブリン格付けを引き下げ=S&P

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は28日、キプロスの外貨建てソブリン格付けを「CCC」から「選択的デフォルト(SD)」に引き下げた。
キプロス政府は27日、10億ユーロ相当の既発政府債を償還期間の長い新たな政府債と交換するプログラムを導入すると発表している。
S&Pは声明で「交換により実質的に当該国債の投資条件が変わり、われわれの基準上、ディストレス債の交換に相当する」と説明した。
交換実施後、キプロス政府の流動性ひっ迫は緩和されるとの見方を示す一方、依然として政府は、同国国内総生産(GDP)の5%に相当する9億5000万ユーロの短期証券の借り換えに対応する必要があるとした。
交換プログラムは7月1日に実施される予定。交換後、格付けは「CCCプラス」に引き上げられる見通し。
28日にはフィッチ・レーティングスも、交換プログラムを理由にキプロスの格付けを従来の「CCC」から、一部債務不履行を意味する「リストリクティッド・デフォルト(RD)」に引き下げた。
*内容を追加して再送します。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab