トルコ中銀が50bpの利下げ、景気支援や通貨高阻止を目指す

 [イスタンブール 16日 ロイター] トルコ中央銀行は16日、主要政策金利である1週間物レポレートを50ベーシスポイント(bp)引き下げ、4.5%とした。景気を支援し、トルコリラの上昇を阻止することが目的。
 中銀は同時に、下限金利である翌日物借入金利を従来の4%から3.5%に、上限金利である翌日物貸出金利を7%から6.5%にそれぞれ引き下げた。
 利下げは市場の予想通りだった。ロイターの調査によると、エコノミスト11人中8人が政策金利、上限・下限金利ともに50bpの利下げを予想していた。残りの3人は25bpの利下げを予想していた。トルコ中銀は4月にも政策金利を50bp引き下げている。
 日本や他の先進国による金融緩和策がリラ高を招くことを防ぐために中銀は追加利下げをすると見られていた。
 中銀は声明で、「金融政策委員会は、金融安定へのリスク均衡に向け、金利を低く抑えつつマクロプルーデンシャル措置を通じて外貨準備を積み増すことが適切と示した」と述べた。
 中銀は満期ベースの外貨建て預金準備率を一部引き上げ、外貨建て準備の割合を決める準備高オプション係数を0.1ポイント引き上げた。
 トルコリラははこの日3月以来の安値をつけた。リラの実質実効レート指数は4月に120を超えている。中銀のバシュチュ総裁は同指数が120を超えれば利下げを検討する意向としている。

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