UAE大統領、カタール訪れW杯称賛 関係改善後で初訪問

[ドーハ 5日 ロイター] - アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領は5日、訪問先のカタールでタミム首長と会談し、カタールで中東として初めて開催中のサッカーのワールドカップ(W杯)について、湾岸諸国やアラブ世界全体にとっての「栄誉と成功」だと称賛した。UAE国営メディアが報じた。
カタールはイスラム勢力への支援やイランへの接近でアラブ諸国と摩擦が生じ、サウジアラビアのほかUAE、バーレーン、エジプトの4カ国が一時、一方的に断交。昨年1月に約3年半ぶりに和解で合意したばかりで、ムハンマド氏の今回のような訪問はそれ以降初めて。同氏は今年5月に大統領に就任したが、それまでもUEAの実権を長年握ってきた。
サウジとエジプトはカタールと既に外交関係を復活させたが、UAEはまだ駐カタール大使を任命していない。サウジのムハンマド皇太子とエジプトのシシ大統領はそれぞれ11月20日のW杯開会式に出席したが、UAEは式典に副大統領のドバイ首長を送っただけだった。
ただ、UAEはカタールとの渡航・貿易関係は復活させている。
UAEのムハンマド氏は今回、バーレーンも訪問し、5日の帰国後にはイスラエルのヘルツォグ大統領と会談。イスラエルは2020年にUAEやバーレーンと国交を正常化している。

※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab