【巨人】阿部慎之助新監督「来年度は『アレ』ではなく『アベ』でいきたいと思います」就任会見で決意表明

　巨人・阿部慎之助新監督が６日、都内で就任会見を行った。

　今季限りで退任してオーナー付特別顧問に就任する原辰徳前監督（６５）とともに会見に同席した山口寿一オーナー（６６）が、阿部監督の背番号を「８３」と発表した。現役時代は「１０」。２軍監督を務めた２０年からヘッド兼バッテリーコーチを務めた今季まで、指導者としての４年間は「８０」を着けてきたが、原監督が今季まで着けていた「８３」を継承することになった。

　まずは冒頭で「僕の中では永遠に原監督なのでなかなか原さんとは言いづらい気持ちです。本当に１７年間という長い素晴らしい大監督の下、バトンを受け継ぐことになってすごく身の固まる思いです」などとあいさつした。

　チームは今季４位に終わり、阪神がリーグ優勝。阪神は“アレ”で盛り上がった。阿部新監督はファンへ向けて「『最高』のファンの皆さんとともに喜びを『セプテンバー』に味わえればうれしいです。そしてセ・リーグは今年度まだクライマックスシリーズ、日本シリーズがあります。本年度は、『アレ』で盛り上がっています。来年度は『アレ』ではなく『アベ』でいきたいと思います」と新指揮官の現役時代の登場曲「セプテンバー」などの言葉も並べながら意気込みを口にした。

　阿部新監督は１９年限りで現役引退し、翌２０年から２軍監督に就任して２年間ファームを指揮した。昨年は１軍作戦兼ディフェンスチーフコーチに配置転換。今年はヘッド兼バッテリーコーチを務めた。

　現役時代は長年、正捕手としてチームを支え、リーグ優勝８回、日本一３回を経験。通算２１３２安打、４０６本塁打、１２８５打点を記録した。０７年から１４年までの８年間は主将を務めた。

　山口オーナーは阿部監督の契約年数を３年と発表。球団創設９０周年となる来季から新体制で臨む。