照ノ富士 名古屋場所の腰の負傷を振り返る「神経が震えるような痛みで、倒れそうになってヤバいな」

両膝のサポーター類を外し、ぶつかり稽古で翠富士(左)に胸を出す照ノ富士
両膝のサポーター類を外し、ぶつかり稽古で翠富士(左)に胸を出す照ノ富士

 大相撲夏巡業が30日、静岡・沼津市で行われ、名古屋場所を腰痛のため4日目から休場した横綱・照ノ富士(31)=伊勢ケ浜=が、患部の現状など詳細を自ら説明した。3日目の平幕・翔猿戦では敗れた際に両手を膝につき、ぐらつく姿を見せており、「神経が震えるような痛みで、倒れそうになってヤバいなと。体調は悪くなかったが、寄り切ろうと力を入れると痛みが走り、力が抜けてしまった」と振り返った。

 休場時には「腰椎椎間板ヘルニア」などの診断書を提出。ヘルニアは古傷だといい、「まだ痛みはある。元々は若い衆の時に痛みがあったが、筋肉でカバーしてきていた」と明かした。

 それでもこの日、弟弟子の翠富士に胸を出すなど土俵上での稽古を再開。古傷の両膝サポーターは外し、「以前の骨と骨がぶつかる感覚が薄れてきている。状態はいい」と、22年10月の手術によって良好だという。

 来場所は再入幕確実の熱海富士を含め、部屋の幕内力士は5人となる見込み。「ウチは高校、大学でトップレベルの人はいない。部屋に入ってから強くなった。いい部屋にいると感じる」と胸を張った。自慢の環境で、秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)に向けて慎重に調整を進める。(竹内 夏紀)

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