ニンジャ・マックに独占インタ〈前編〉…奥義「ニンジャ・スペシャル」の秘密を激白「相手に何が起こるか分からない状態にする」

初来日で衝撃を与えたニンジャ・マック
初来日で衝撃を与えたニンジャ・マック

 プロレスリング・ノアに初参戦したマスクマンのニンジャ・マックが今、プロレスファンの間で熱い注目を集めている。

 4・29、30の両国国技館2連戦で初登場すると、3回転のバック転から場外の相手へダイブする信じられない空中殺法の奥義でファンの心をわしづかみにした。5日にはノアと年間出場契約を結んだことも発表。2022年、いや令和のプロレス界最大の衝撃を与えたニンジャ・マックに「Web報知」は直撃。驚がくの必殺技の名前から誕生秘話、さらに今後のノアマットでの野望などを覆面に隠された素顔を赤裸々に明かした。

 ニンジャ・マックは、1989年12月29日、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド出身の32歳。2015年にプロレスデビューを果たした。それ以前はシルク・ドゥ・ソレイユなどで活躍。さらにスタントマンとしての経験もあり、柔術、ムエタイ、テコンドー、ボクシング、MMA、レスリングなど格闘技にも精通している。身長165センチ、体重87キロと肉体は小柄だが、今回の初来日では両国2連戦から5・4、5の後楽園ホール2連戦の全4試合で抜群の身体能力から繰り出す空中技で観客を魅了した。

 話題を独占した3回転バック転からの空中技の名前をマックは「ニンジャ・スペシャルです」と明かした。編み出したのは米国のGCW(ゲーム・チェンジャー・レスリング)に参戦した時だった。

 「GCWに呼んでくれた時に、先輩レスラーが『サスケ・スペシャル』を見て『こういう技はできるか?』と聞かれたんだ。『他のレスラーがやっていない特別な技をやった方がいいんじゃないか』とも言われて、僕は『多分、できるよ』と言って、トライした。そうしたら、練習しないで一発で決めることができた」

 技のポイントをこう明かした。

 「対戦相手に何が起こるのか分からない状態にすることが第一だ。バック転してバック転して…そうすることで、相手に一体、どこでどんなことが起きるのかという感覚を与えるんだよ。そして、ダイブするんだ。重要なことは回転を重ねても絶対に相手から目を離さないことなんだ。だから絶対に失敗しないんだよ」

 相手を幻惑するためのバック転。すさまじいスピードは日本のファンに驚嘆と衝撃を与えた。

 「自分では、まだ遅いと思う。実際はもっと早くできる」

 そして、こう続けた。

 「今後、大きな大会とか大観衆の前では、もしかするともっとバック転が入るかもしれない。そうなると、ニンジャ・スペシャルじゃなくてニンジャ・ニンジャ・スペシャル、さらにニンジャ・ニンジャ・ニンジャ・スペシャルになるかもしれない。今回の来日では、自分ができることを全て出し切ったわけじゃない。また日本に来る時は、もっといろんなことをさらに見せるよ」

 さらなる奥義の存在を明かしたニンジャ・マック。インタビューでは今後のノアマットでの野望を明かした。(続く)

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