【ヤクルト】村上宗隆、史上3人目の全試合4番出場V…打点&四球で3ケタ記録は落合博満、松井秀喜に次いで3人目

村上宗隆
村上宗隆

 新年明けましておめでとうございます。今年のプロ野球はセ・パ12球団が3月25日に同時開幕します。

 1球団あたりの試合数は、リーグ内対戦が25回戦総当たりの125試合、セ・パ交流戦が各3試合で18試合、合計143試合を戦います。

 ここで、昨シーズンのヤクルトの記録を振り返ります。

 * * *

 今年21歳の村上宗隆が2年連続で全試合4番に座り、チームは昨年の最下位から巻き返した。V球団の全試合で4番は18年の山川(西)以来12人目(13度目)、年齢は62年張本勲(東映)の22歳を抜く最年少。最下位と優勝の両方を経験したのは、李大浩(12年オ=最下位、14年ソ=優勝)と2人目だ。

 同じく全試合で4番を務めた岡本和(巨)と、39本塁打でタイトルを分け合った。112打点は岡本和の113打点に1点だけ及ばなかったものの、岡本和の57四球を大きく上回るセ最多の106四球。全試合4番のシーズンに打点と四球の両方で3ケタの数字は、落合博満(ロ=85年32歳、中=90年37歳)、松井秀喜(巨=00~02年26~28歳)に次いで3人目になる。

 四球で勝負を避けられる打席が多い中でも、きっちりと打点を稼いだ。先制、同点、勝ち越し、逆転の殊勲安打がリーグ最多の32本。価値のある一打も多い。21歳の村上が1試合も休まずに堂々と4番打者の大役を果たし、2年連続で最下位のチームを優勝に導いた。

優勝チームの全試合に4番で先発出場した打者
優勝チームの全試合に4番で先発出場した打者

 同じく全試合で4番を務めた岡本和(巨)と、39本塁打でタイトルを分け合った。112打点は岡本和の113打点に1点だけ及ばなかったものの、岡本和の57四球を大きく上回るセ最多の106四球。全試合4番のシーズンに打点と四球の両方で3ケタの数字は、落合博満(ロ=85年32歳、中=90年37歳)、松井秀喜(巨=00~02年26~28歳)に次いで3人目になる。

 四球で勝負を避けられる打席が多い中でも、きっちりと打点を稼いだ。先制、同点、勝ち越し、逆転の殊勲安打がリーグ最多の32本。価値のある一打も多い。21歳の村上が1試合も休まずに堂々と4番打者の大役を果たし、2年連続で最下位のチームを優勝に導いた。

打撃成績
打撃成績

 ▼…19、20年と2年連続で最下位だったヤクルトが、15年以来6年ぶり8度目の優勝。前回も14年の最下位から巻き返しており、前年最下位からのVを2度は初。

 ▼…最終的に2位の阪神とはゲーム差なし。セで1位と2位が0差だったのは、74年〈1〉中日〈2〉巨人、86年〈1〉広島〈2〉巨人に次いで、35年ぶり3度目(1リーグなし、パ4度)。

 ▼…山田は136試合で二塁の守備につき、34本塁打に101打点。二塁を最も多く守ってシーズン5度目の30発以上は、自身の最多4度を更新。100打点以上は3度目となり、こちらは井口資仁(ダ、ロ)、浅村栄斗(西、楽)の2度を抜く最多回数になる。

 ▼…塩見の得点圏打率は.325。最後の11打席を7打数ノーヒットで数字を落としたものの、セ規定以上32人中のトップ。ただし99年諸積兼司(ロ)の.326を下回り、2リーグ制(50年)後では最も低打率の1位。

投手成績
投手成績

 ▼…奥川は105回で与えた四死球が12。与四死球率1.03(9回に換算した1試合平均の与四死球数)は、100イニング以上を投げた両リーグ42投手の中でNO1。7~9月の7試合は計46回2/3で1死球だけ。

 ▼…清水の被本塁打は昨年10本、今年12本。両リーグで2ケタ被弾は昨年31人、今年46人いたが、先発登板なしのリリーフは2年連続で清水だけ。右打者には6→12本、左打者4→0本。今年は対戦した延べ155人の左打者に1本も許さなかった。(阿部 大和)=終わり=

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