【日本ハム】14年連続50試合登板の宮西尚生 栗山監督は「体がつぶれてでも投げたいと思える人」

栗山英樹監督(右)とタッチを交わす宮西尚生
栗山英樹監督(右)とタッチを交わす宮西尚生

◆パ・リーグ 日本ハム1Xー0西武(26日・札幌ドーム)

 日本ハム・宮西尚生投手が、14年連続50試合登板を達成した。今季限りで退任する栗山英樹監督は、10年間戦った札幌ドーム最終戦。8回2死の継投では、指揮官自らマウンドへ。先発の上沢から受け取ったボールを2番手・宮西へ手渡した。「長い間、投げてくれてありがとう。しんどい思いさせてごめん」の言葉に、左腕は目に涙を浮かべ、打者1人を投ゴロに仕留めた。

 実は指揮官がマウンドに来るのは、事前に知っていた。「ちょっと聞いちゃったので。逆ドッキリでいこうかなと」。さだまさし好きの栗山監督のために、あまたの名曲からチョイス。監督の心情とリンクするように感じた「道化師のソネット」を選んだ。「監督がマウンドに来るっていうのは初めてみたいで。感謝の気持ちもありましたし、最後、監督の思い出になるようにと」と思いを込めた。

 栗山監督と戦った10年で、新人から継続する連続50試合登板は14年まで来た。「(栗山監督は)一言で言うなら、選手思い。絶対に選手を批判したりとか、信用をなくすとかはしない。ずーっと信用し続けてくれる。そういう監督でしたね。この監督のためなら、体がつぶれてでも投げたいと思える人でした」。指揮官のいない来季。宮西は、元中日・岩瀬氏の持つプロ野球記録・15年連続に挑戦する。

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