【巨人】剛腕チアゴ・ビエイラは今季も絶叫する「自然と感情が表に出る」

優勝決定のマウンドを締め、雄たけびを上げるビエイラ(カメラ・中島 傑)
優勝決定のマウンドを締め、雄たけびを上げるビエイラ(カメラ・中島 傑)

 巨人のチアゴ・ビエイラ投手(28)は今季、在籍2年目を迎える。すでに来日済みで現在は2週間の自主隔離期間中。自身のSNSでは早朝6時から自室でトレーニングする姿を配信するなど、可能な範囲内で万全の準備を進めている。

 昨年は27登板で0勝1敗2ホールド、防御率3・28だった。序盤は制球に苦しみ、僅差の勝ちゲームでの登板は少なかった。

 だが、練習熱心で日に日に課題を克服。10月30日のヤクルト戦(東京D)で10回表、村上を163キロの内角速球で見逃し三振に抑えて引き分け以上が確定し、リーグ優勝が決まった瞬間、絶叫ガッツポーズの連発で感情を爆発させた。ソフトバンクとの日本シリーズでは164キロを計測した。

 ブラジル出身。故郷には日系人も多く、少年時代は日本の野球を経験した指導者から教えを受けた。「日本という国に来てみたかった。日本は愛があって伝統もある。僕の友達も日本に住みたいという人が多い」という親日家だ。剛速球が武器の右腕で、ホワイトソックス時代にはメジャーで167キロを計測した。

 普段はいつも笑顔で優しく陽気な性格。それがマウンドに上がると一変する。「球場の外、野球以外では笑ったりしますし和やかに会話します。しかし、いざ球場の中に入ると性格も変わってまじめになるし、決して笑ったりすることはありません」と話していた通り、鬼気迫る表情で腕を振り、打者を抑えればド派手なガッツポーズを見せた。

 時には激しく胸をたたいたり、腰を落として何度も両手を上下させたり、感情を爆発させる。そのことについては「意識してやっている訳ではありません。アウトを取れたらうれしいですし、自然と感情が表に出るんです」と話していた。

 原監督は今季、中川を守護神の筆頭候補に挙げている。勝ちパターンの7、8回の候補にはデラロサ、大竹、鍵谷、高梨、大江らが挙がる中でビエイラにも大きな期待がかかる。チームを勝利に導くため、今季もマウンドで絶叫する。

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