<figure id="attachment_265455" aria-describedby="caption-attachment-265455" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="1dec7fb9"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/P1012306.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-265455" class="wp-caption-text">今や若手落語家の中でもピカイチの人気を誇る蝶花楼桃花だが…</figcaption></figure>
“オジサマのアイドル”として人気落語家の蝶花楼桃花。春風亭小朝に25歳のときに入門した女芸人だ。
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今年3月、所属する落語協会の新真打ちに昇進し、一般的な認知度がさらに加速。披露興行ではトリ（主任）を務めるが、昇進後の人気を計るバロメーターとして落語界に根強いのは、通常の興行でどれだけ早くトリを取れるか。昇進してから、一度もトリが取れない真打ちがゴロゴロいるからだ。
桃花は披露興行の勢いをそのままに、今年7月、浅草演芸ホール下席（21日～30日）の昼の部でトリを任された。真打ち昇進4か月での大役は、メディア等で人気の春風亭一之輔の5か月を抜き、最速だ。
つい最近も、病気療養中の三遊亭円楽の代演として人気演芸番組『笑点』（日本テレビ系）に出演するなどニーズは高く、スター性も抜群。“オジサマのアイドル”にとどまらぬ、新たな落語界のスターになりつつある。
キュートな表情や立ち居振る舞い、持って生まれた明るさから、前座のころからファンが付き始め、二つ目のころには、熱心な客が付き始めた。
そのことで、彼女は“とんでもない事態”に巻き込まれることになるのだが、その前に、今年3月21日、東京・上野鈴本演芸場で行われた、真打ち昇進披露興行の大初日の模様を伝える。
その日、客として会場に足を運んでいた演芸ライターが伝える。
「超満員でした。今春、桃花ら全員で4人が真打ちに昇進しましたが、披露興行ではその4人が日替わりでトリを務めます。よって誰がトリを取るかで、客入りが変わって来る。鈴本の後、都内の寄席を50日かけて回りましたが、桃花のトリの日はすべて完売だったそうです。動員力の違いを見せつけました」
ただ、他の3人とは客席の様子が明らかに違っていたという。
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「客のほとんど、9割近くが男性客。しかも中高年が圧倒的でした。昔は男性客が普通に多かった寄席ですが、近年は女性客もたくさんいます。ところが桃花の場合は逆。まるで時計が逆戻りしたかのような印象を持ちました。
寄席には途中、中入りという休憩時間があります。通常、女性トイレに行列ができるのですが、この日はあべこべ。女性トイレはガラガラで、4階にある男性トイレ（2階にもある）の列が、3階の客席まで続いていました。きっと尿切れの悪い年齢性の男性が多いせいだな、と皮肉る人もいましたよ」（同・演芸ライター）
男性客にしろ女性客にしろ、寄席や落語会といった実演が食い扶持になる芸人にとってお客様は神様、お客様こそが自分の暮らしを支えてくれる命の元である。
芸能人のような大口のスポンサー、落語界で言うところの“お旦”が付く人はごくごく稀で、大抵の芸人は足を運んでくれるひとりひとりのお客を大切にする。若いころから、自分のお客をつかもうと努力するのはそのためなのだ。
「東京の落語界の場合、落語会が終わった後はもれなく打ち上げ、という感じで、会と打ち上げがセットという芸人もいる。それが芸人にとっては、お客をつかむための営業活動でもあるわけです。
特に若手は、自分の会をやってくれる主催者に打ち上げに誘われると断れない。飲食店などを会場にした落語会では、打ち上げ付きが当たり前になっています。当然、打ち上げには、お客さんが来ます。そこで芸人とお近づきになれます。
宝塚のスターとお近づきになるためには、お食事代を何万円も必要、という報道がありますが、落語家の打ち上げは普通の飲み会で、数千円の参加費で済みます。桃花も若いころは、打ち上げをやったり出席していたりしましたが、ある時期、師匠の小朝から“打ち上げ禁止令”が出たのです。なぜなら桃花が、ストーカー被害を受けつつあったからです」（寄席関係者）
前記した“とんでもない事態”というのは、ストーカー被害を指す。芸能界と違い落語家は、基本個人営業である。プロダクションに所属する人はごく一部。よって、自分の会に集客する場合は、自分ではがきを出したり、メールを出したりする（現在はSNSやLINEなどで呼びかける芸人も多い）。ケータイ番号や住所も、客に知られてしまうのである。
前出の寄席関係者が続ける。
<div data-friday-nextpage-lead="ついには警察沙汰になるほどのストーカーも…"></div>
<figure id="attachment_265454" aria-describedby="caption-attachment-265454" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="da77f14f"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/P1012305.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-265454" class="wp-caption-text">笑顔がキュートな蝶花楼桃花。オジサマ人気は絶大だ</figcaption></figure>
「“女芸人あるある”なのですが、男性客がいつの間にか、本性をむき出しにするそうです。ある日、家に帰ったらアパートの前に、よく知ったお客さんが待っていたとか、お客さんが自宅のある最寄り駅近くに引っ越してきた、とか聞きましたね。警察に相談した講談師もいました。
自分の女性の面に触れて来た際に、ぴしゃりと遮断する芸人もいます。例えば、今は結婚していますが、林家たい平の弟子の林家あずみは、長身美形で、男性客も多かった。少しでも容姿などに言及してくると、笑顔でお礼を言いつつも、“芸だけを見てくださいね”と、ぴしゃりとやっていましたね。ただ、自宅まで来られてしまうと、もうお手上げですけど」
客席数20人ほどの会場で落語会があれば、それはもう“会いに行けるアイドル”ならぬ“会いに行ける落語家”。しかも打ち上げで一緒に酒が飲めたりするのである。勘違いし、客の立場を逸脱した男性に歯止めは効かない。
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「桃花のストーカー被害の場合、警察沙汰になり警告が出た。ただ、他にも熱心すぎるギリギリのファンはいるそうで、以前海外公演に行った際に、その会場に、自分の会によく来てくれる日本人男性の顔があったり、東日本大震災の被災地公演でも、東京のお客さんの顔があって驚いたという話を聞きました。
桃花の落語を聞きたければ、東京のあちらこちらで聞けるのですから、わざわざ海外に行ったり、被災地に行く意味は薄い。芸人本人には、恐怖でしかないですよ」（前出・寄席関係者）
桃花はストーカー被害などから身を護るために、大手芸能事務所東宝芸能に所属。住所などの個人情報漏れを恐れ、落語家の住所や電話番号が書かれた重宝帳（紛失防止のためナンバリングがされている）への記載住所も所属事務所にするなど対策している。
「個人的なメールアドレスも近々やめるそうで、今後は事務所スタッフも共有で読めるメルアドに絞るそうです」（前出・寄席関係者）
落語に『居残り左平次』という大ネタがある。そのまくらで、客は次のように分類される。
「上は来ず、中は昼来て昼帰り、下は夜来て朝帰り、そのまた下は居続けて、その下の下は居残りをする」
遊びに来ずにお金だけを運ぶ上客になるのは難しいにしても、落語家に接近しすぎない、ほどよい距離感をキープできる客が増えてほしいものだ…。
<figure id="attachment_265462" aria-describedby="caption-attachment-265462" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="bae69271"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/P1012307.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-265462" class="wp-caption-text">ストーカー被害に悩まされたことも…</figcaption></figure>
<figure id="attachment_265463" aria-describedby="caption-attachment-265463" style="width: 1280px" class="wp-caption alignnone"><a href="#" data-ident_hash="434a2d5a"><img src="https://res.cloudinary.com/fridaydigital/image/private/t_article_image/wpmedia/2022/09/P1012303.jpg" alt=""></a><figcaption id="caption-attachment-265463" class="wp-caption-text">高座のトリを任されたり、『笑点』に出演するなど注目度はピカイチだ</figcaption></figure>

今や高座のトリを任され、『笑点』にも出演するなど若手落語家の中ではピカイチの注目度を誇る蝶花楼桃花。そんな彼女が長年悩まされたことが…

『笑点』出演の女性落語家・蝶花楼桃花を悩ます「ストーカー被害」

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