日本水産学会誌
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フグ肝組織におけるTTXの蓄積
長島 祐二
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2002 年 68 巻 6 号 p. 920-921

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抄録

フグが強力な神経毒であるテトロドトキシン(TTX)を持つことは古くから知られているが,その毒化機構については依然不明な点が多い。近年,人工飼育された養殖フグは毒性を示さないこと,無毒のフグにTTXを含む餌を与えると毒を蓄積すること,一方フグ以外の魚では毒が蓄積されないことが明らかにされた。これらのことから,フグには毒を蓄積する特別な働きがあることが予想され,毒と生体内高分子成分の結合を示唆する報告もある。本項ではフグの毒蓄積機構解明に資するため,各種魚類の肝組織切片を用いてin vitroでのTTX蓄積ならびに排出実験を行った。

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