2014 年 103 巻 10 号 p. 2465-2472
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE)は多様な病態を示し,高頻度に再燃や持続性の活動性病変を呈する難治性の自己免疫性疾患である.最近,新たなSLE分類基準,ループス腎炎の治療やTreat to Targetのための診療のリコメンデーションなどが相次いで提唱されている.また,抗マラリア薬やミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil:MMF)は国際的にSLEの主要な治療薬となっており,国内でも早期の適応承認が期待されているほか,新たな分子標的治療薬も開発されている.