窯業協會誌
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高温研究とその工業化研究に対する太陽炉の使用
Willi M.岩切 一良黒柳 彰正
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1954 年 62 巻 695 号 p. 340-344

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抄録

高温度を得る他の方法と比較した太陽炉の主要な利点と欠点とを論じた。小形の試料を極めて純粋な状態で, 最高温度まで急速に加熱することが絶対必要である定性的研究のため, 最初の大形太陽炉装置が設備された。資料は加熱熔融され坩禍に集められた。例えば二成分系の液相曲線決定等の定量的研究用の太陽炉は最近発達したものである。予め定められた加熱予定表にしたがって, 試料を加熱・冷却または所望の温度に維持 (日照時間に制限される故) したり, 空気による急冷等を行ったりする装置について述べた。表面の状態と関係なく, 試料を黒体状態に近似せしめて温度を測定する方法について述べた。実験太陽炉の設計に入って来る種々のファクターを一覧表にまとめて評価してみた。半工業用途として, 多数の小形の曲面反射鏡をもって, 1個の反射鏡に置き換えた太陽炉について述べた。

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© The Ceramic Society of Japan
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