1964 年 85 巻 8 号 p. 508-511,A40
フグ卵巣の水抽出液を加熱除タンパク後,イオン交換樹脂に吸着させることを骨子としたテトロドトキシンの新抽出法を考案した。この方法によれば少なくとも全一量の50%以上の毒を結晶状に得ることができる。また通常の再沈殿法で精製したテトロドトキシンにはアンヒドロエピテトロドトキシンが混在し,それを除去するにはピクラートを経て精製する必要がある。この精製テトロドトキシンを用いれば,臭化水素酸塩を結晶として得ることができる。
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