Japanese Journal of Endourology
Online ISSN : 2187-4700
Print ISSN : 2186-1889
ISSN-L : 2186-1889
特集1:上部尿路結石に対する治療のタイミングと術式選択
10mmの尿管結石に対するストラテジー
山下 真平柑本 康夫原 勲
著者情報
キーワード: 尿管結石, 排石促進療法, ESWL, TUL
ジャーナル フリー

2018 年 31 巻 2 号 p. 158-162

詳細
抄録

 尿管結石の治療においては, 自然排石の可能性を考慮した上で, 自然排石困難と判断した場合には, 適切なタイミングで結石除去術を行う必要がある. 治療ストラテジーをたてる上では, 結石部位, 結石サイズが重要な判断材料となるが, 10mm大の尿管結石の場合, いずれの部位にあっても, 自然排石する可能性はあるのか, 排石促進療法 (MET) は行う方がよいのか, ESWLとTULのいずれを選択するべきなのか, といった観点から治療の選択に苦慮する可能性がある. 本稿では, ①尿管結石のサイズと自然排石率, ②尿管結石におけるMETの有用性, ③尿管結石におけるESWLとTULの適応の区別の3つの点について概説した上で, 10mmの尿管結石に対するストラテジーについて考察する.

著者関連情報
© 2018 日本泌尿器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top