ニュース

Aniplexと米Sony Pictures Television、アニメの海外配信事業統合。Fate/GOアニメを先行配信

アニプレックスは、Sony Pictures Entertainment傘下のSony Pictures Television(SPT)と、ソニーグループ傘下のアニメ配信関連3社の統合を発表した。SPTとアニプレックスは、米国拠点のFunimation Productions、フランス拠点のWakanim S.A.S.、オーストラリア拠点のMadman Anime Group Ptyを共同で保有。統合効果の皮切りとして、アニプレックスが製作するTVアニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」を、10月5日からFunimationの「FunimationNow」、Wakanimの「Wakanim.TV」、Madmanの「AnimeLab」で先行独占配信する。

TVアニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」
(C)(C)TYPE-MOON / FGO7 ANIME PROJECT

統合した3社を率いるのは、Funimationのゼネラルマネージャーであるコリン・デッカー氏。統合によりFunimationは、各社が運営するプラットフォームに配信する作品の獲得を行ない、配信を軸に、劇場配給、パッケージ、商品化、イベントなど、「世界中のアニメファンの皆様に、より良い体験を全方位でお届けする環境を構築する」という。

SPTのマイク・ホプキンス会長は、「SPTにとって、アニメは重要な成長領域。この統合により、配信、劇場配給、パッケージ、商品化、イベント等のビジネス領域において豊富な事業経験を得ることができ、世界のファンへのリーチを迅速に構築できる」とコメント。

アニプレックスの岩上敦宏代表取締役は、「ソニーグループ傘下のアニメ配信関連3社の統合により、数多くの日本のアニメ作品が世界規模で配信展開されることを非常に嬉しく思う。今回の取り組みを通じて、日本アニメの発展・拡大に寄与していきたい」と語っている。

Funimationのコリン・デッカーゼネラルマネージャーは、「25年に渡りFunimationはクリエイター、パブリッシャー、ファンに貢献してきた。素晴らしい人材・ブランドと共に、この先の25年も日本アニメ発展のサポートを更に拡大できるものと考えている」とコメントしている。

TVアニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」は、全世界で4,100万ダウンロードを超えるスマートフォン向けRPG「Fate/Grand Order」初のTVアニメシリーズ。「Fate/Grand Order」第一部において全体構成を担当した奈須きのこ氏自らがシナリオを担当し、魅力的なキャラクター達と壮大なストーリーで、七つめの特異点として第一部の最後を飾った人気の高いエピソードをTVアニメシリーズ化する。