テッド・ニュージェント | 社長の履Rec書のブログ

テッド・ニュージェント

★テッド・ニュージェント / 傷だらけの野獣(Cat Scratch Fever)★


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私の2年先輩で、今はもう亡くなってるんですが
片桐博文さんてディレクターがかつていらっしゃいまして
その人が初代ディレクターです。
その片桐さんが国内制作ディレクターに転進した後を受けて
私がテッドの担当になりました。


ところが今になってみると、自分が何作目から担当したのか
実は良く覚えていません。
何故なら、タイトルとかキャッチコピーとかかぶるんですね。
毎日一緒に遊んでいた人だったせいもあるのかもしれませんが・・
商品見ると「あれ?これ俺だっけ?」なんて錯綜したりして。


でもEPICデビューアルバムの「閃光のハードロック」
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2枚目「ハードギター爆撃機」
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3枚目「傷だらけの野獣」(上記)までは私ではなく片桐さん。
この「絶叫のライブ・ゴンゾ」は私です。
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テッド・ニュージェントって最初は「テッド・ナジェント」だったのを
知ってる人は少ないでしょうね。
2作目で片桐さんが「テッド・ナジェント改め、テッド・ニュージェント」と
標記を変えていたことを覚えています。


当時、横で「そんなのアリ?」と思いました。


このテッド・ナジェント改めテッド・ニュージェント(しつこい?)は
本当にワイルドな男でした。
ギターヒーロー的な人でステージからよく飛び降りてました。
そして懲りずに何回も怪我してました。
狩猟が好きでアフリカに行っていてステージに遅れたりといったこともありました。


そんな彼に一度ロッキンオンの取材で、嫌がる渋谷陽一を連れて
ライブとインタビューにフィラデルフィアに行ったことがあります。
よせばいいのに、彼はインタビューの冒頭で

「あなたは狩猟をするそうですが、動物愛護の気持ちはないのですか?」と聞いてしまった!
いきなりテッドニュージェントは渋谷氏の足を取り持ち上げて
「お前も動物の革で作った靴をはいてるじゃないか!」と叫んだ。
そんなすぐ後で更に次の質問・・


「あなたは生肉を食べると聞きましたが・・?」


(あ~!ダメだって、それ聞いちゃ!それって片桐さんが
テッドの野獣イメージを強調するために作ったネタだって!!)


「生の肉を食べる?!誰がそんなことを言ってるんだ!!!
俺はお前を食べたりしないぞ」


あ~あ・・・・。
その後どう展開したか忘れちゃいましたが
かなり険悪な雰囲気でインタビューは終わったと思います。


もう一つ・・多分シカゴ。アリーナでした。
ライブが終わってバックステージに行ってみると
テッドの部屋は締め切られていて挨拶もできません。


しばらくして出てきたテッドは右手と左手に
まるで猫か犬のように女の子を2人抱えていて、
そのままあっと言う間になが~い白いストレッチに消えました。


「あーー、アメリカだ」「あーー、ロックンロールスターだ」
と、奇妙に感動したのを覚えています。


テッド・ニュージェントは実は日本の評価よりも
遙かにアメリカでは高い評価なので、
こんなエピソードばかり書いて失礼かもしれませんが、
それと私は何故かテッドだけはカリフォルニア・ジャムも含めて
何回もライブ見ているので本当はもっと思い入れが強くて然るべきなんですが
テイストの違いでしょうか・・・人生観かな?
或いは、第一印象が衝撃的で怖かったせいでしょうか
とにかく私は一度も仲良くなれなかったアーティストの一人です。