平成振り返りブログ 上京編です。
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僕は東京へ向かった。時期的にNSCの入学に間に合わなかったので、バイトでもしながら過ごそうと考えていた。
最初に住んだのは蒲田。親戚のおばさんのお家に居候をさせて貰った。すごく良くしてくれたが正直僕は得意な人ではなかった。今思えば全て僕の為にしてくれたり、とても面倒を見てくれていたがまだ20歳そこそこの世間知らずのクソガキだったので、失礼なことばかりしていた。その節はお世話になりました。

蒲田は立地的には東京の端っこ。すぐに神奈川県になる。僕は横浜の桜木町にあるワールドポーターズというショッピングビルの中にあった、ヴィレッジバンガードでバイトを始めた。
バイトをするなら飲食以外で働いてみたいなというのと、単純に好きだったというので面接を受けに行った。
面接を担当してくれた方に言われたことを今でも覚えている。正直オススメしないと。
理由としては芸人になる為にやって来たという夢があるのであれば、ここで働くのはあまり効率が良くないとのこと。給料も少ないし思っているより重労働だよ。と。
お。これは落とされそうだぞ。と思ったが、ここで落とされるようではいけないと思い、思いの丈や今までのことこれからのことをぺらぺらと喋った。無事合格した。

ヴィレッジバンガードは、遊べる本屋というキャッチコピーのもと、本、漫画だけでは無く、CDや雑貨など沢山のものが置いてあり、印象的なPOPが所狭しと貼られているおもちゃ箱のようなお店だ。
そこで僕は1年〜2年ほど働いていたと思う。契約社員にまでなって出張とかした。発注や商談もやった。
ここだけの話。あのPOP。僕も書けます。コツがあるんですよ。コツが。最初はうまく書けなかったのですが、教えてもらってヴィレッジバンガードっぽいPOPが書けるようになりました。
あと腕時計の調整と簡単なラッピング。ブックカバーのつけ方は忘れた。多分できると思う。
それともう1個。あの店で〇〇ありますか?と聞かないで欲しい。本当にそこに無ければ無いし、全部を把握していない。無ければ無い。あれば出してる。

面接の時に言われたように、確かに楽な仕事ではなかったです。毎日大量に届く本や雑貨を値付けしたり品出ししたり。その為にコーナーをバラしてまた新しく棚を組んだり。重労働の割に賃金が低い。
でも毎日色んなものに囲まれて、そして優しいスタッフに囲まれて楽しく過ごしていました。
そこでとある日に、芸人じゃなくて社員にならない?と言われたことがある。僕は正直揺れたけど、それだと来た意味が無いのでお断りした。

そして満を持して僕はNSCに願書を送り入学することとなる。

次は最終章。東京NSC15期生〜現在編に続きます。