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私は、昨年11月で25歳になった。私が生まれた25年前の1990年に開局したFMラジオ局があった。

それは、「Kiss FM KOBE

「KOBE」とあるように兵庫県にあるFMラジオ局である。
私は、千葉県に住みながらもradikoプレミアムでKiss FM KOBEの番組を聞く機会があったので、気になって特集することにした。今回は、その3回目。

2003年4月から2010年3月

2003年当時のKiss-FM KOBE旧法人は、同年1月に大きな決断として全国FM放送協議会(ジャパンエフエムネットワーク、JFN)に加盟した。開局から12年半の独立局として放送してきた人生にピリオドを打ち、TOKYO FMをキーステーションとし、同じ近畿地方ではFM OSAKAやe-radio(エフエム滋賀)、筆者の実家がある秋田県のエフエム秋田と同じ、当時37局であったJFN系列局にKiss FM KOBEが仲間に加わって38局となり、Kiss FM KOBEは1回目のリスタートをすることとなった。

加盟に伴う大規模な4月改編を実施し、それまでほぼ100%だった自社制作番組を主に平日朝7時30分 - 11時・午後16時 - 19時(金曜は20時)、夜20時 - 22時に大幅縮小した番組編成を発表する。その結果、一部の番組を除いて3月末までに大半の自社制作番組が打ち切りとなった。
そして、Kiss FMのでの時報「Music Clock」を3月31日午後23時59分20秒からの流通科学大学がスポンサーだったものを流し、独立局としての編成が終了、同時に「Music Clock」も姿を消すこととなった。そして、翌4月1日午前0時にそれまで流れたことのない普通の時報とともに、東京から配信されるJFNのネットワーク番組を主体とした編成を開始した。
ちなみに加盟後最初に放送された番組は『ジェットストリーム』で、当時の機長いわゆる番組パーソナリティは伊武雅刀さんである。

それまで、兵庫県内ではJFN系列のFM OSAKA、エフエム香川とエフエム岡山、エフエム山陰が一部地域で聴取できたが、Kiss-FM KOBEのJFN加盟により兵庫県内全域でTOKYO FM及びJFN系列の番組が良好に聴取できるようになった。また、JFN加盟局で自主制作の比率が比較的高いFM OSAKAでは放送されないJFNの番組が阪神地区でも聴取できる様になり、e-radio(エフエム滋賀)と共に近畿広域圏の大半(但し、JFN系列局のない奈良・和歌山両県の一部地域を除く)でJFNのネットワーク番組が聴取可能となった。しかしその一方で、大阪市・神戸市などでFM OSAKAとKiss-FM KOBEの受信エリアが重複し、土・日曜日を中心に2局で同一番組が常に放送される結果となった。そのうえ、岡山県や香川県、山陰地方などJFN加盟局しか存在しない地域では、遠距離ながらも独自性が高く、洗練されたKiss-FM KOBEの放送がよく聴取されていたが、JFN加盟によってそのメリットが失われることとなった。このため、結果としてリスナー離れを引き起こした。なお、JFNの生放送番組ではローカル枠を中心に兵庫からの情報ゾーンとして差し替え放送を行っている。

2003年6月1日に、旧法人は愛称と同じ株式会社Kiss-FM KOBEに商号を変更した。

JFN加盟から3年半後の2006年10月の番組改編では、再び自社制作の番組中心の編成となった。これにより、平日朝7時30分から夜19時55分までの時間帯の大部分が自社制作の番組となった。

2007年7月には、大阪・心斎橋のアメリカ村に大阪支社を設置し、同時に新たなサテライトスタジオ「Kiss-FM Studio@アメリカ村 MichelCube(マイケルキューブ)」も設置して、一部の番組収録や『アメリカ村@DEEP』の生放送を行うと共に、動画配信サイト「アメリカ村TV」もオープンした。また、同年9月にはサテライトスタジオ「城下町すたじお」が姫路市内に設けられ、『PUMP IT UP!』の公開生放送が開始された。

このJFN加盟を機に経営は改善され、2005年3月期は黒字転換を果たしたものの、広告収入が激減したことで、収入は2年で3分の2に下落した。
編成においてはJFNの番組を開始した際に自社制作番組の数が一時大幅に減り、その後自社枠を増加させている。

ここまではいろいろあったものの順調に思えた。

しかし、2009年の8月には秋の改編期を待たずに大幅な改編を行っている。

2009年8月改編では再び自社制作の番組を減らし、代わりに東京発の番組の放送時間を拡大させた。

この改編で、
・平日朝枠の『BRANDNEW KOBE』が月曜から金曜の放送から金曜のみの放送へ縮小(それ以外はJFN『OH! HAPPY MORNING』)
・平日昼枠の『PUMP IT UP!』が終了しJFN『ONCE』に
・平日夜枠の『たそがれのA.O.R.』が終了しJFN『A・O・R』に

これにより、同月以降の自社制作生放送は

・『Kiss MUSIC PRESENTER』
・『BRAND NEW KOBE FRIDAY』
・『アメリカ村@DEEP』

の3番組に縮小。2010年1月より『BPM(Beats Per Minute)』を加えた4番組のみとなった。

この2009年8月に起きた秋の改編期前の大規模な改編。この出来事から、Kiss-FM KOBEにはこの頃から異変が起きていたかもしれない。しかし、キスナーは知る由もなかった・・・。

2010年2月22日からは、姫路市・みゆき通りにあるCafe de Miki with Hello Kitty内特設サテライトスタジオからの『Sound Barista from Cafe de MIKI with Hello Kitty』が放送開始されたため、『ONCE』の放送時間が短縮された。同番組のサウンドクルーとして平野智一が復帰、新サウンドクルーとして三崎智子さんが加わった。また同年4月スタートの『REBOOT!!』では、かつて同局でサウンドクルーを務めたことのあるターザン山下さんが復帰した。

この他、金曜日の深夜1時間のみだが『NOCTURNE』が復活した(ただし、2010年3月で終了)。

JFN加盟で、経営が改善したものの自社制作削減、FM OSAKAとのエリア重複、それによるリスナー離れ・・・。それでも、自社制作の時間を確保しながらところどころネット番組を編成し、
なんとかキスナーに支えられているようだったかもしれない。

しかし、社内ではとんでもないしくじりことが行われていた。それが後に次々発覚し、Kiss FM KOBEはあまりにも大きな試練に見舞われることになるとは・・・。

第3回の最後に、某所から拾った、JFN加盟局となった2003年4月1日(火曜日)のKiss FM KOBEの番組表、2003年4月時点での月曜から金曜、土曜・日曜の番組表とジブンの感想や疑問を載せよう。

2003年4月1日(火)

05:00 ウエークマン・ショー DJ・蒲田健
07:00 モーニング・フリーウエー
07:30 ブランニュー・コウベ「古箏奏者の伍芳をゲストに迎えて、6thアルバムを紹介」
    DJ・福井玲子▽タウン・インフォ▽オーシャン・ビュー▽コウベ・ヒューマン・リレーション
11:00 恵俊彰ディア「ボーイスタイルを迎え」
11:30 コ・コ・ミックス DJ・ケブG ニベアほか
13:00 ヒルサイド・アベニュー DJ・西任暁子 ▽シュガー&スパイス▽アベニュー・チューズデー・セレクション
    ▽ハイ!ハウ・アー・ユー?ほか
16:00 キッス・ミュージック・プレゼンター ▽スタイリッシュ・ブリーズ「甲子園からオンエア!」
    DJ・中野耕史 中田リサ ▽ミュージック・プレゼンター第2部 ディスクジョッキー・ターザン山下
19:00 ビート・ストリーム DJ・鈴木洋美
20:00 キッス・ユア・ラブストーリー“フィーメール・スイート・ラブソングズ” DJ・篠原涼子
22:00 志村けんのファースト・ステージ
23:00 スクープオンサムバディ・魂予備校
00:00 ジェットストリーム DJ・伊武雅刀
01:00 ラジアン「モッチーがやまだをだます?告白は嘘?本当?」
03:00 BPR5000 ディスクジョッキー・つるの剛士

・この日からJFN系列局の一員となったKiss FM KOBE、朝5時からは蒲田 健さんのJFN『Good morning! That's wakeman show』からスタート。
・朝の自社制作番組は『ブランニュー・コウベ』がスタート。
・11時からは『ディアフレンズ』。当時のパーソナリティは恵 俊彰さん。
・お昼からは午後は『コ・コ・ミックス』・『ヒルサイド・アベニュー』(JFN)をネット。
・夕方からは自社制作『キッス・ミュージック・プレゼンター』を2部構成で放送。
・篠原涼子さん、美輪明宏さんがサウンドクルーの『キッス・ユア・ラブストーリー』は、この日の放送から夜8時に移動。

2003年4月 月曜-金曜

5:00-6:55 Good morning! That's wakeman show
6:55-7:00 My Olympic
7:00-7:10 WORLD NAVI
7:10-7:20 FIELD OF SPORTS
7:20-7:30 VIEW UP TOMORROW
7:30-11:00 BRANDNEW KOBE(月曜-木曜、自社制作)/ フライデーヒット ストリーツ(金曜)
11:00-11:30 ディアフレンズ
11:30-12:55 CO-CO MIX (月曜-木曜)
11:30-12:00 CO-CO MIX (金曜)
12:00-14:00 MUSIC ROUTE(金曜、自社制作)
12:55-13:00 K-BREAK
13:00-15:55 ヒルサイドアベニュー
14:00-15:55 FRIDAY GOES ON (金曜)
15:55-16:00 交通情報
16:00-19:00 Kiss MUSIC PRESENTER
(16:00-17:00はダイエー甲子園店からDAIEI STYLISH BREEZE/中野耕史 中田リサ、また金曜日はマリスタから20:00まで放送、自社制作)
16:00-20:00 KissMUSIC PRESENTER FRIDAY(金曜、自社制作)
19:00-19:55 beat stream(月-水)
19:00-19:55 高見沢俊彦Send my heart /DoThe Radio Do As Infinity(木)
20:00-22:00 Kiss Your Love Story(自社制作)
22:00-23:55は日替わり箱番組

22時台と23時台の箱番組

22時台
月 坂崎さんの番組という番組
火 志村けんのFIRST STAGE
水 アーバンソウルクラブ
木 V-6 Next Generation
金 松任谷由実For Your Departure

23時台
月 MUSICERA
火 Skoop On Somebody
水 スーパーエディション
木 COAST TO COAST
金 木村拓哉のWHAT'S UP SMAP
23:30 NEW PROGRAM Rip Slyme

22:55と23:55にK-BREAK(金曜22:55ラビーナSTORY for TWO-ACT 1-)

24:00-24:55 JET STREAM
24:55-25:00 K-BREAK
25:00-27:00 やまだひさしのラジアンリミテッドDX
27:00-29:00 BPR5000

木曜25:00-29:00 ラジアンリミテッドDXDX
松本人志の放送室 湯浅美和子のNew Standard 下川みくにのしんどる

金曜25:00-27:00 IR3 JAPAN
27:00-29:00 MEGA HITS RADIO

・金曜はお昼も自社制作。午後からは『FRIDAY GOES ON』(JFN)をネット。
・月曜から金曜の夜10時台・11時台は日替わり箱番組。月曜から木曜は他のJFN系では当時『MOTHER MUSIC - 37FM -』を放送していましたが、Kiss FMでは放送せずに

 ・月曜は『坂崎さんの番組という番組』と『MUSICERA』
 ・火曜は『志村けんのFIRST STAGE 』と『Skoop On Somebody~魂予備校~』
 ・水曜は『アーバンソウルクラブ』と『アーティストプロデューススーパーエディション』(2003年4月はT.M.Revolution)
 ・木曜は『V-6 Next Generation』と『COAST TO COAST』(かつて、Kiss FMでサンドクルーを務めたことのある假野剛彦さん担当)

などのJFNネット番組をネット。

・『MOTHER MUSIC - 37FM -』を聞きたかったキスナーはどれだけいたのでしょうか?
でも、タイトルに「37FM」とあるので致し方なかったような気も・・・。のちに番組リニューアル後の2004年10月改編において『MOTHER MUSIC RECORDS』がKiss FMでもネットされるようになりました。
・金曜は『松任谷由実For Your Departure』と『木村拓哉のWHAT'S UP SMAP』、『NEW PROGRAM Rip Slyme』がTOKYO FMからKiss FMも含めた38局ネットで放送。
・木曜深夜には『松本人志の放送室』。やってたことを知っていますが、聞いたことありません・・・。


2003年4月 土曜

05:00 PEOPLE
06:00 RADIO JAPAN
09:00 SOUND GROOVE
10:00 DISCOVER NEW ZEALAND
10:20 SATURDAY SOUNDS MART
10:30 コウベ アーバン クルージング
11:00 花*花のUFO!
11:30 (NEW PROGRAM) 柴田淳の月と太陽
12:00 SOUND NAVIGATION
13:00 DAIHATSU カウントダウンジャパン
14:00 コスモポップスベスト10
15:00 TOYOTA SOUND IN MY LIFE
16:00 WONDA ザゴールデンヒッツ
17:00 サントリーサタデーウェイティングバー
18:00 YAJIKITA on the road
19:00 石嶺聡子のFor My Precious
19:30 HAPPY Kiss
20:00 IN CONCERT
21:00 FUTURE PARADISE
21:30 MIX-UP
22:00 ゴスペラーズのフィールンソウル
23:00 桑田佳祐のキャノンFMワンダーランド
00:00 Who?
01:00 渡辺貞夫 Nightly Yours
02:00 CYBERWAVE
03:00 泉谷しげるの内角高目危険球
04:00 椎名へきるPRECIOUS GARDEN

・土曜朝はJFN『RADIO JAPAN』をフルネット。
・朝10時からの全国ネットである『SUBARU OFFTIME CRUISE』を未ネットで、『DISCOVER NEW ZEALAND』や『SATURDAY SOUNDS MART』、『コウベ アーバン クルージング』の自社制作番組を放送。同じ「クルーズ」でも神戸からクルーズってwww
・『柴田淳の月と太陽』は、エフエム愛媛制作でKiss FMも含めた西日本のJFN系17局ネットだったようですね。あれ、でも・・・この番組って後に全国ネットになってエフエム秋田でも放送されてたような・・・。
・『渡辺貞夫 Nightly Yours』は当時の基本放送時間って土曜深夜1時だったのか?
・『椎名へきるPRECIOUS GARDEN』、JFNネット番組でしたが後に終了し、2016年2月現在はTOKYO FMローカルで『椎名へきる みたいラジオ』として放送中。

2003年4月 日曜

05:00 海のチャンネル
06:00 RADIO JAPAN
(07:15 コスモアースコンシャスアクト)
(07:30 さわやかTHIS WAY)
09:00 Music On The Road
10:00 MAZDA スーパーサンデー
11:00 ハートオブサンデー
12:00 SUNDAY POWER OF JAPAN
MITUBISHI MOTORS Heart-Beat SELECTION ENEOS WORLD MOVES~HITS ON THE WAY~ カーコンビ二倶楽部ライブメモリアル KDDI Artist On LINE
14:00 山下達郎のJACCS CARD サンデーソングブック
15:00 ASAHI SUPERDRY アクセスオールエリア
16:00 福山雅治のSUZUKIトーキングF.M.
17:00 筧利夫のSTAND BY MEが聴こえてくる
18:00 COOL VIBES
19:00 SMOOTH STYLE
20:00 ガガガSPの新夜男
20:30 スポーツキャッチ
21:00 TALK'BOUT REAL MUSIC
22:00 HO'VID PARK
23:00 GLAY RADIO COMMUNICATION
00:00 BoA Beat It BoA's World
00:30 島谷ひとみ ひとみEye-land
(01:00 終了)

・日曜朝はJFN『海のチャンネル』からスタート。
・日曜朝の『RADIO JAPAN』もネットですが、7時台は飛び降り中断。
・TOKYO FMからの38局ネット番組中心で、これじゃFM OSAKAと変わりなし・・・。
・当時のお昼12時台はケイ・グラントさん大活躍の時間。でも今はどこへ・・・?
・『ガガガSPの新夜男』は自社制作。そういえば、メンバーの一人が神戸出身だとか?
・当時は深夜1時で放送終了。2016年2月現在は、深夜3時だったかで放送終了。

Kiss FMがJFN系列局化した2003年4月当時ジブンは、中学校入学。中学では、ひどいいじめを経験しました・・・。その3年後の2006年4月、高校へ進学。高校でも中学ほどひどくなかったが、いじめを経験・・・。クラス委員長の女子は、このKiss FM KOBE旧法人と同じように、除名されればよかったのにと今でも思う・・・。2009年4月には、大学進学を果たしました。翌年になって、自分の趣味のひとつのラジオにおいて、衝撃的な事件が起きるとは・・・。

3回目は、加筆が多くなりそうです。なので、第4回目については、もうしばらくお待ちください。よろしくお願いします。