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毎日ブログ更新チャレンジの一カ月にします。

このチャレンジは幾度となく無残に失敗していますが、
その失敗から何も学びとらず、反省とかも別にせず、
しかしただひたすら、チャレンジはし続ける、という、
だるま起こし的メンタルでお届けしようと思います。


先日、中島みゆきさんの夜会「橋の下のアルカディア」を
赤坂で観てきました。

わたしは彼女のファンクラブに入会しており、
毎年、何かとコンサートには欠かさず参加していたのですが
東京での鑑賞は初めてだったことや、
わたし自身のいろいろとの兼ね合いで、
今年が最も凄まじく感じました。

今のわたしでは何をどう形容しようが、
こと陳腐になってしまうこと必至なので、
大事に胸のなかにあの素晴らしさをしまっておきます。


そしてわたしにはずっと気になっていることがあります。

わたしが中島みゆきさんが好きだとぽろりと言うと、
意外と男性のほうが「おれも好き」的な発言をしてきます。

わたしがコンサートに行ったと言うと、
意外と男性のほうが「おれも行きたい」的な発言をしてきます。

それは、中島みゆきを好きだから、というよりも、
「中島みゆきとかのコンサートにも行くおれ」とか
「中島みゆきを良いとしているおれ」とか、
そういうことなんです。
もうこれは断言します。異論なんか認めないです。
とても安直なやり口です。

女性は二極化します。

「え、どこが好きなの?何がいいの?なぜ?」と言う人と、
「分かる、わたしもめっちゃ好き」と言う人です。

女性はいいんです。
そこの思惑も含めて全てさらけ出してしまっている感じがして、いいです。


でも男性がそう言うのは許せません。
好きなわけないんです。
男性が、中島みゆきを、好きなわけがないんです。

うらみますと歌う女を、その女と付き合うなら命くれと歌う女を、
恩を仇で返しますと歌う女を、好きなわけがないんです。


わたしは一度、カラオケで中島みゆきさんの「愛だけを残せ」を
好きな男性の前で歌った時に、
なんかわからんけどすべったみたいに感じになりました。

たぶん世の男性は中島みゆきのことをすべってると思ってると思います。

しかし、中島みゆきさんの内から溢れる魅力に気付きたい、
もしくは気付いている自分でありたい、
気付けていない自分をどこかで恥じているのかもしれません、
そして結果的に、
「おれも好き」という、安直な嘘をつくのです。

実際、ライブ会場には若い男性もちらほらいますが、
彼らに情熱を感じたことは一度たりともありません。
全員、ユニコーンのライブ行きたいみたいな顔してます。



ですからわたしは「『おれも』中島みゆき好き」と言ってきた男性に、
(自発的に言ってきたのではなく、あくまでも便乗して)
抱く思いは、まず、「なんて安直であざといやつなんだ!」というものですし、
じゃあ本当に好きなのかと色々と質問を投げかけると、
2,3こめの質問で、もう、ユニコーンのライブ行きたいみたいな顔をしてきます。


ですから、正解を発表します。

「おれは中島みゆきのことなんて何ひとつ詳しくないし、
きっと聴いても好きにならないと思うし、
そして中島みゆきはすべってると思うけど、
中島みゆきのことを良いって言ったりして周囲の人たちの気を引きたいから、
おれも中島みゆきのコンサートに行ってみたいけど、
でもユニコーンのライブのほうが何倍も行ってみたい」


です。

そう言ってもらえると、
なんて実直な人なんだ!と、
わたしはそれこそアルカディアを目の当たりにした気分になれると思います。


そして、一応触れておきます。

本当に中島みゆきさんが好きで仕方がない、彼女のパワーに魅かれている、
もちろん、そんな男性も、ごく一部、いると思います。

女に何を求めているつもりなのか問いただしてやりたいですね。

男女差別かと言われればまさにそうかもしれませんが、
わたしが矢沢永吉を好きだと言ったら、
あなたはきっと微妙な違和感を感じる、
それと同じことです。

わたしは、
みゆきさんと同い年くらいの女性が
寒空の下、時期に少し合わない薄手のコートで、
しけた表情をして列に並んでいる姿が、
たまらなく好きです。