朝日の抗議受けた水間政憲氏 朝日に慰安婦資料無償提供提案 (1/3ページ)

2014.09.05

 朝日新聞が、慰安婦問題に関する自社の報道について大々的な検証作業を行ない、一部に「誤報」があったことを初めて認めた8月5日付の朝刊に、実はもう一つ、慰安婦に関する記事が掲載されていた。「SAPIOに本社が抗議文 『引用記事を歪曲』」と題した社会面の記事だ。

 前日の4日に発売された本誌9月号に掲載されたジャーナリスト水間政憲氏のリポート「発掘!朝日新聞の『韓国売春宿』突撃ルポ」が、〈記事に引用した朝日新聞朝鮮版などの内容を意図的に歪曲して朝日新聞社の名誉と信用を著しく傷つけた〉として、本誌と水間氏に抗議し、謝罪と訂正の記事を掲載するよう求める文書を送ったと書かれていた。

 朝日の主張は以下の通りだ。水間氏が引用した朝日新聞朝鮮版は〈朝鮮伝統の妓生(キーセン)を紹介する内容で、「慰安婦」という言葉や慰安婦に関する記述はなかった〉にもかかわらず、〈SAPIOの記事は「朝日の記事を読むことで、戦場慰安婦の多くは高給目当てに妓生から転身したものだった、という歴史的経緯がはっきりするのである」などと記述〉しており〈引用記事を意図的に歪曲〉したものだという。

 後日、抗議文書の現物が編集部に届いたが、何度読み返しても、朝日のいわんとしていることが理解できなかった。

 水間氏は、朝日新聞記者が妓生の実態をルポした1940年9月11日付記事を引用しながら、妓生の大半が〈売笑婦〉、すなわち売春婦であった事実を指摘している。その上でこの資料は、「慰安婦の収入が妓生に比べて高く、多くの妓生が慰安婦に転じていった」という水間氏の過去の研究成果を裏付けるものだ、と論評しているのである。

NEWSポストセブン

 

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