さらにヤヤコシくなった『アイムホーム』と『ヤメゴク』 “堤流・ダブリ演出”さく裂

2015.07.01


田中哲司【拡大】

 「木曜夜9時ドラマがちょっとヤヤコシイことになっている」と、5月14日発行の当欄に書いた。

 テレ朝の木村拓哉主演『アイムホーム』と裏表で放送されていたTBSの堤幸彦演出『ヤメゴク』のキャストが、ちょっと前に木村が主演したTBSの『安堂ロイド』とかなりダブッていることを指摘したわけだが、この2本、6月18日の最終回はさらにヤヤコシイことになっていた。

 仕掛けたのはやっぱりこの人、堤幸彦監督。やりたくてウズウズしていたんだろうね、『ヤメゴク』の最終回が始まってまもなく、なんの脈絡なしに、田中哲司ふんする足抜けコール室長がガラス越しに廊下を見て、「それ、オレ絡み?」。

 目線の先には『ごくせん』のヤンクミ、映画『リング0 バースデイ』の貞子のほか、『TRICK』や『テンペスト』などで仲間由紀恵が演じた有名キャラとおぼしき複数の後ろ姿の人影が…。いくつかは堤自身が演出している。田中哲司と仲間由紀恵が昨年結婚したという思い出したくもない情報を蒸し返す“堤流”の困った演出(?)だった。

 だが、そこまでは序の口。『ヤメゴク』の最終回に、なんと、裏の『アイムホーム』のシンボルキャラである「仮面」を、赤い風船の絵柄、さらに屋台のお面として2度も登場させていた。エールを送った?

 一方の『アイムホーム』は初回冒頭、木村拓哉が爆発事故に遭って記憶を失い、妻(上戸彩)と息子の顔が不気味な仮面にしか見えなくなる。その苦悩を描いたシリアスドラマだったが、最終回、記憶を取り戻した木村は正義を貫くため、自ら「検察」に出頭する。この場面、『HERO』(フジ)の木村と合わせ鏡に見えた。

 さらに、木村の冤罪(えんざい)を晴らそうと、営業部の同僚たちが総出で動く。『HERO』映画版にそっくりのシーンがあった。ヤヤコシイ。 (新橋のネクタイ巻き)

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。