能年玲奈“2つの地元”にみる女優開花の秘密 豊かな自然で伸び伸び演技

2013.09.27


岩手県久慈市・小袖海岸【拡大】

 「あまちゃん」のヒロインに抜擢(ばってき)され国民的人気女優となった能年玲奈。能年が育った“地元”と、女優として育ったロケ地の2カ所には、能年を国民的女優に育てた共通点があった。

 能年の出身地は兵庫県のほぼ中央部の内陸にある神河(かみかわ)町。2005年11月に旧神崎町と旧大河内町が合併して誕生した。人口は約1万3000人。神戸市から高速道路で約90キロ、鉄道では姫路からJR播但(ばんたん)線に乗り約40分。町役場に最も近いJR寺前駅も山と水田に囲まれた自然豊かな町だ。町の北西部にある砥峰(とのみね)高原には、西日本有数の広大な草原地帯があり、映画「ノルウェイの森」やNHK大河ドラマ「平清盛」の撮影も行われた。石野真子(52)の出身地(旧神崎町)でもある。

 能年は神河町で両親と妹の4人で暮らしていた。13歳のとき、ローティン向けファッション誌「ニコラ」(新潮社)の人気モデルだった新垣結衣(25)に憧れてモデルオーディションに応募。グランプリを獲得したあとは、東京まで1人で仕事に通っていたという。新垣はいまや事務所の大先輩だ。

 「中学時代の彼女は友達とバンドを組み、ギターを毎晩練習していた」と地元の声。「あまちゃん」では素朴で“天然キャラ”を演じていたが、リアルでは活発な学生時代を過ごしていたようだ。

 一方、「あまちゃん」のロケ地で劇中の北三陸市のモデルは、岩手県久慈市だ。人口約5万人。盛岡市から約120キロ、鉄道ではJR八戸駅からJR八戸線で約1時間50分。神河町と同じく、県内の都市部からはかなり離れた位置にあり、内陸と海岸沿いの違いはあるものの、環境は似ている。

 久慈での能年は、小袖海岸で北の海女として海に潜っているシーンや北三陸市での夏のシーンが撮影された。昨年夏から秋に集中して収録。「アキちゃんが伸び伸びしているのは、久慈ののどかな雰囲気がピタリとあったから」と、久慈で撮影を何度も見たという地元の人が話す。

 ドラマで歌われた「地元に帰ろう」がよく似あう豊かな自然に囲まれた環境が、能年の女優開花の原動力だった。 (西幸男)

 

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