若田光一宇宙飛行士、日本人初のISSコマンダーとして長期滞在へ

2011年2月17日 09:45

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記事提供元:sorae.jp

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 米航空宇宙局(NASA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月17日、若田光一宇宙飛行士がコマンダー(船長)として、国際宇宙ステーション(ISS)の第38次/第39次長期滞在クルーを務めることを正式に発表した。

 若田光一宇宙飛行士は2013年末に打ち上げられるソユーズ宇宙船に搭乗し、第38次長期滞在クルーのフライトエンジニアとして約4ヶ月間、第39次長期滞在クルーのコマンダーとして約2ヶ月間、ISSで長期滞在する。日本人がISSコマンダーとなるのは今回が初めて。

 若田光一宇宙飛行士は1963年埼玉県で生まれ、九州大学、九州大学大学院を経て、日本航空株式会社に入社。1992年に宇宙飛行士に選ばれ、1993年にスペースシャトルのミッション・スペシャリスト(MS)資格を取得し、1996年にスペースシャトル・エンデバー(STS-72)に搭乗した。

 2000年にスペースシャトル・ディスカバリー(STS-92)に搭乗し、ISSの建設に参加。2006年には第10回NASA極限環境ミッション運用(NEEMO)にコマンダーとして参加し、ロシアでソユーズ有人宇宙船フライトエンジニアの訓練を行った後、2009年にはスペースシャトル・ディスカバリー(STS-119)に搭乗し、日本人として初めてISSで長期滞在した。

 若田光一宇宙飛行士は現在、NASA宇宙飛行士室のISS運用ブランチ・チーフ、JAXAの宇宙飛行士グループ長として業務に従事している。

 写真=NASA。

 ■若田光一宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在の決定について
http://www.jaxa.jp/press/2011/02/20110217_wakata_j.html

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