【Movie】ジャガーのプレミアムスポーツカー「XK」、フルモデルチェンジ
2006.06.01 自動車ニュース【Movie】ジャガーのプレミアムスポーツカー「XK」、フルモデルチェンジ
ジャガー&ランドローバージャパンは、スポーツクーペ/コンバーチブルの「ジャガーXK」をフルモデルチェンジし、2006年5月31日に発表した。販売は7月1日から。
■さらに剛性を増したアルミモノコック
1948年に発表された「XK120」の流れをくむ、ジャガーのスポーツカー「XKクーペ」「XKコンバーチブル」がおよそ10年ぶりにフルモデルチェンジした。
全長×全幅×全高=4790×1895×1320mm(クーペ)、ホイールベース=2750mmというボディは、先代と全長をほぼ同じとしながらもホイールベースを160mm伸ばし、全幅が45mm広げられた。上級サルーン「XJ」からのアルミニウムモノコック構造を採用したのが特徴だ。設計段階からコンバーチブルを考慮したというボディは、押し出し成形部品を多用し接合部分を減らすことによって高剛性を確保。ねじり剛性はクーペで先代比31%、コンバーチブルでは48%向上したという。また、この構造により部品点数がすくなくなり、作業工程の簡略化にもつながったという。
■音にもこだわり、「セミアクティブエクゾーストシステム」
エンジンは、どちらのボディも4.2リッターV8(304ps/6000rpm、42.9kgm/4100rpm)を搭載。トランスミッションはZF製の6段オートマチックで、ステアリング裏のパドルによって、マニュアルシフトが可能だ。変速の速さは、BMWの「SMG」やVW/アウディ「DSG」をしのぐ、と謳われる。
前後ダブルウィッシュボーンのサスペンションには、電子制御アダプティブダンピングシステム「CATS」を採り入れた。
新型XKに初めて投入されたのが「セミアクティブエクゾーストシステム」だ。これは排ガスの流量を変化させることにより、排気音をコントロールするというもの。クルージング時には静かに、走りを楽しむときにはスポーティな音質に変化するという。さらに、エンジンスタート、アイドリング時の音もチューニングされ、高いサウンドクオリティを達成したという。
■歩行者保護のためのボンネット
「スポーツとラクシャリー両方で最良のものを提供する」という言葉どおり、インテリアも豪奢。パネル類ではバーウォールナットに加え、ポプラウッドやアルミを選ぶことができ、またシートをはじめとする多くの部分にレザーが用いられた。左右独立エアコンやシートヒーター、カーナビなどはもちろん標準装備となる。エンジンは、ATシフターの横にあるボタンでスタートさせる。
安全性能については、新機軸「デプロイアブルボンネットシステム」が採用された。これは歩行者との衝突時に、ボンネット後方が瞬時に跳ね上がりエンジンとの空間をつくり、人体への損傷を軽減するというもの。美しいシルエットを保ちつつ、歩行者保護を実現するという。
もちろんコンバーチブルには、転倒時に展開するロールオーバープロテクションシステムが備わる。
価格は、クーペが1130.0万円、コンバーチブルは1230.0万円。当面9月まではパッケージオプションを装着した「スタイルセレクション」のみが販売され、こちらはそれぞれ50.0万円高となる。スタイルセレクションは、「コンテンポラリー」「スポーツ」「ラクシャリー」の3種類があり、それぞれのイメージに合った装備が与えられている。
(webCG 本諏訪)
ジャガー:
http://www.jaguar.co.jp/