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2008年09月17日

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激しさ増す総裁選 若手代表候補擁立の顛末
5_5.gif ■2008世耕弘成

 9月1日の夜、 福田総理が突然の辞意表明を行い、 政界に激震が走った。 テロ特措法をはじめとする重要政策の手詰まり感を自身の身を投げ出すことによって一気に打開しようとした福田総理の気持ちは理解できるが、 国民からは政権の無責任な投げだしとしか見えないだろう。 このような事態となったことについて、 福田総理を総裁として進んできた自民党の国会議員として率直にお詫びをしたい。
 10日告示で総裁選挙が始まった。 選挙は国会議員と都道府県連代表3名ずつの投票で決められる。 各都道府県の3名の投票先を決めるにあたり和歌山でも党員が参加した予備選挙が行われる。 県内9000人の党員による投票の結果1位となった候補者に和歌山県3名分の票が投じられることになる。 現在わが党を代表する論客が正式に立候補し、 激しい論戦を行っている。 代表選を実施することすらできなかった民主党と比べ、 民主的で政策論争の活発な党であることが示された。 選挙運動となってはいけないので、 私自身が現在どの総裁候補を支持しているかについてはあえて言及しないが、 私が関与した若手代表候補擁立の顛末について説明しておきたい。
 私は小泉・安倍改革を明確に継承する候補者の必要性を考えていた。 盟友山本一太参議院議員が名乗りを上げていたが、 単独では20名の推薦人を集めることは難しい情勢だった。 棚橋泰文議員も手を挙げていたが、 こちらも20名の確保は絶望的だ。 若手の動きを統合できる実績、 知名度のある候補を擁立して20名の推薦人を確保しなければならない。 そこで山本議員とも話し合った結果、 私は山本陣営にはあえて合流せずに、 他陣営との連絡・調整役に徹し、 山本、 棚橋以外の第3の候補者の下の薩長連合を模索することとなった。
 第3の候補として念頭に置いていたのは、 塩崎恭久元官房長官と渡辺喜美前行革大臣である。 2人は筋金入りの改革派であり、 知名度も高い。 大臣も経験して政策実行力も証明されており、 慕っている議員も少なからずいる。 この2人がタッグを組んで、 米大統領選のように総裁・副総裁コンビで名乗りを上げれば 「改革を止めるな」 の強力なメッセージを発することができる。 さらに山本、 棚橋両陣営に参加している若手議員も合流すれば推薦人20名の枠を突破することができる。 そう考えてぎりぎりまで調整に走った。 塩崎、 渡辺両議員は20名集まる見込みが立つならば名乗りを上げることと、 2人でタッグを組むことを約束してくれた。 山本議員はいざとなれば立候補を断念して合流する意向を示してくれた。 しかし棚橋陣営は最後まで強硬であった。 自分たちだけで進むことにこだわり続けた。 結局棚橋議員の下に集まっている数名の合流がなければ20名には達しないことになり、 若手改革派からの擁立は断念することになった。
 現在立候補している5名も改革マインドを持った立派な政治家であり、 この総裁選を通して活発な政策論争が行われ、 国民に対して幅広い政策の選択肢が示されることを期待する。


(2008世耕弘成)
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