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f_ss_nikai.jpg 二階 俊博
f_ss_nishi.jpg 西 博義
f_ss_ishida.jpg 石田 真敏
f_ss_tsuruho.jpg 鶴保 庸介
f_ss_sekou.jpg 世耕 弘成
f_ss_ooe.jpg 大江 康弘
f_ss_kishimoto.jpg 岸本 周平
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f_ss_tamaki.jpg 玉置 公良
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2008年02月05日

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テーマ絞り込みに四苦八苦 国会代表質問の裏話
5_5.gif ■2008鶴保庸介

 国会で代表質問の機会を得た。 NHKで中継もされたが、 平日の昼間だったので、 わざわざテレビの前に座って御覧になられる方は少ないだろう、 と思っていた。 しかし存外の多くの方にねぎらいやら励ましの言葉をいただいた。 この稿を借りて厚く御礼を申し上げる次第である。
 御覧になられた方は分かると思うが、 代表質問は各党から衆参の2人ないし1人が行う決まりで、 予算委員会とはまた異なる雰囲気である。 第一に全議員の前で行うこと、 第二に総理以下全閣僚の立ち会いのもと行われるものであること、 そしていかめしい本会議場であること。
 私はこれまでにも保守党時代に一度経験したことはあったので、 それほどの気負いはなかったつもりだが、 これらの雰囲気と総選挙がうわさされるこの時期の質問はそう経験できるものではない。 そもそも質問の機会すら得ずに議員人生を全うしてしまう人が大半なのだ。 私にしては珍しく早い時期から準備に取り掛かることにした。 しかし結局、 (これは私の仕業ではないが) 直前3日でやる羽目に。 まず困ったのは20分という時間から制約されるテーマの絞り込みである。
 まず、 代表質問はもう1人の主質問者である尾辻参議院自民党議員会長が (当然のことだが)、 優先されるため、 会長の質問事項がはっきりするまでは何もできない。 厚生労働委員長経験者として、 当然その方面にも一言、 なんて考えていても、 尾辻さんは厚生労働大臣経験者。 うわぁ。 やめとこ。 勇気ある撤退、 となる。
 その上、 日々国民の関心事が変わるのである。 今なら、 「ギョーザ」 ははずせない話題だろうが、 直前に捕鯨反対の団体が日本船に傍若無人の振る舞いを行う事件が飛び込んできた。 農林水産関係の原稿を用意していたのだが、 捕鯨を取り扱うことに。
 日本ハンドボール協会の副会長として思い入れのあるハンド界が 「中東の笛」 によって苦しめられている。 これは何とかしてやれないものか (結局負けたが)。
 サブプライムローン問題を取り上げるべきか否か。 直前まで悩んだが、 日本は大丈夫だと信じて、 今は右往左往していたずらに不安をあおるべきではないと判断したのは前日の深夜。
 ほかにも、 党の人権問題調査会の事務局長として、 大激論になるであろう人権問題を取り上げることについてはちゅうちょもあったが、 多くの方からのアドバイスもあり、 決断させていただいた。
 もちろん国土交通委員会の筆頭理事として、 道路問題やわが県を中心とする地方のありようについて聞くことは譲れない。 得意の分野だし。
 とにかく、 何を捨て何を取り上げるかについてはかなり苦労した。 そこへ最後のパンチ。 福田総理がダボス会議に出席する。 そこで環境問題を取り上げるのだから、 尾辻さん、 質問に入れるべきですよ。 と周辺の要望。 会長はにこやかに、 「それではツルホさんにお願いしましょう。」 ええっ?もう原稿は持ち時間ぎりぎりのところまで固まっているのにぃ。 まあ舞台裏はこんな調子である。 とにかくブラウン管 (いまどきはプラズマか?) でお目にかかれた方には失礼だが、 質問自体はあまりよいできだとは思っていなかった。 そもそも総理の返答に注目すべきものがなかったのだから(失礼)。
 でも思いのほか、 県内外から多くの反響があった。 それは、 何よりふるさとの政治に対する期待の裏返しであった。 地方が、 日本がいかにあるべきか。 道路問題を通じて、 過疎の問題を通じて、 皆さんとの交流を通じて現在の政治に何がかけているかがはっきり見えつつある。 ねじれ国会のもと、 私が今おかれている立場は確実に変化している。 しかし、 立っている位置は少しも変わっていない。 いや変わってはならないと思わせてくださった。 連絡をいただいた皆さん (右翼のお兄さんの電話もあったが) ありがとう。
 また初心に戻ってがんばることを決意した一幕である。


(2008鶴保庸介)
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