大和市がこのほど、2012(平成24)年度の当初予算案を発表し、2月29日開会の市議会3月定例会に上程した。
一般会計では、昨年3月の東日本大震災と9月の台風被害を受け、災害対応を念頭に置いた危機管理事業に予算を重点配分した。さらに健康創造都市の施策として、健康診査や予防接種の拡充なども目指す。
◆災害対策
前年度より大幅に予算を配分した災害対策では、個人による自助、地域による共助、行政による公助のうち、共助と公助を中心に既存態勢の強化を図る考え。
消防署、地域消防団ともに災害対策資機材の整備を進める。消防では前年度より約2倍増の1846万円、消防団には10倍超の2347万円を配分した。
さらに、地域防災計画の改定内容を反映させた啓発用パンフレットの全戸配布、自主防災組織が防災用資機材を購入する際の補助枠も前年度の380万円から600万円に増額した。災害対策本部での通信を安定させるために携帯衛星電話も導入する方針だ。
◆健康施策
大木市長が就任時から毎年拡充している健康診査では、前立腺がんと肝炎の検診に施設単独検診を追加。 肝炎検診については40歳以上5歳刻みの市民に個別案内し、検診費用を無料化する。
予防接種では、国のワクチン接種緊急促進事業により導入した、子宮頸がん、ヒブ、小児肺炎球菌の任意接種を新年度も継続する。
◆その他の注目施策
市が2015年3月末までの完成を目指す(仮称)芸術文化ホールの関連では、開設準備事業として600万円が計上された。一方で、昨年12月議会で請願が採択された桜ヶ丘地域のまちづくり計画に関する予算は計上されなかった。
そのほか耐震化促進事業の診断費助成を分譲マンションにも拡大させ、住宅用太陽光発電システムの設置補助枠も前年度の200基から400基に倍増させる。
◆予算規模
一般会計の当初予算案は歳入歳出ともに総額637億2千万円。国民健康保険、下水道、介護保険などの特別会計と病院事業会計を含めた予算規模は前年度比2・3%増の1130億1300万円となった-。
新年度予算案などを審議する3月定例会の会期は3月23日まで。一般質問は16日から21日に行われる。
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