民主党市議団市政レポートNo.10 自主防犯組織に更なる支援を 川崎市議会議員 おしもと よしじ
中原区苅宿で昨年12月、アルバイトの男性(当時62歳)が自宅の押し入れから遺体で見つかった事件。先月の28日、死体遺棄容疑で無職27歳の男が逮捕された。この事件は私にとっても衝撃的だった。テレビを見た瞬間、生まれ育った苅宿の地名とともに、小さい頃から慣れ親しんだ風景と家屋が映ったのだ。被害者の娘さんが小・中学校の同級生で、幼少期からの幼なじみだったからである。「あのお父さんがまさか…」と絶句するのみだった。というのも、昨年の7月には、自身青年部員として活動するモトスミ・ブレーメン通り商店街の若手部員を中心に『ブレーメン・ガーディアンズ』という自主防犯組織を立ち上げた。立ち上げにあたっては、滝田県議秘書時代から尽力、勉強会の設定や県警本部にて行われた研修会にも組織を代表して参加し、防犯ボランティアの意義や必要性を実感してきた。そんな矢先、このような事件が起きた事に驚きを隠せなかった。
県警のデータによると犯罪の認知件数は平成14年に約19万件に達した後、昨年は約8万6千件と大幅に減少している。減少の大きな要因は、前述した認知件数に反比例するように自主防犯組織数が、大幅に増加したことに起因する。平成14年で約150団体、昨年には20倍を超える3千以上の団体が活動している。その抑止力は、数字を見ても歴然だ。また県においては、今年度から自主防犯組織を創設支援する生活安全サポート班が設立され、すでに県内で400団体を超える組織が創設された。
しかしながら、県民・市民のアンケートによると体感治安や犯罪に対する不安や改善を望む意見は圧倒的に多い。また、警察権限は、県にあるため市の取り組みは至って限定的だ。そのような不安を解消するためにも、生活安全サポート班のような自主防犯組織を県と連動して支援する組織の必要性を訴えていきたい。
最後に、当時から生徒会活動等に尽力し、今も正義感の強い仕事に就いている彼女の気持ちを考えるとどうにも遣る瀬無い。今後このような卑劣な事件が二度と起きないよう市政に全力を尽くす事を約束するとともに、逮捕に至りご尽力頂いた県警並びに「何か出来ないか」と協力を呼びかけた同級生とご父兄・町会・元住吉駅中心の商店街関係者皆様に感謝を述べたい。
民主党川崎市議会議員団・押本吉司
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4月19日
4月12日