2002年12月28日
本日、アピオの尾上さんチームも合流し、こちらは総勢20名の大所帯となりました。これだけでも多人数ですが、ヨーロッパステージはさらに増えて25名。何だか一大日本人チームの様相を呈してきました。まあこれぞプライベーター共同体のあるべき姿なのでしょう。明日の早朝にはアピオチームと近藤ランクル&ホンダチームがマルセイユに向けて出発します。そして我々の出発は30日の早朝。マルセイユまで1,000kmの道のりをまずは一気に駆け抜けます。そんなこんなでこちらのガレージからのレポートは今日でお終い。31日には車検のレポートを更新しますのでお楽しみに。さあいよいよですよ。(菅原照仁)
2002年12月27日
近頃、以前にも増してうちのガレージを見に来る人たちが多いんです。 年末で学校が休みだったりということもありますが、先日のシャイニー村でのプレゼンテーションの模様が新聞やテレビでながされたことがその理由のようです。 本当に子供からおじいちゃんおばあちゃんまで、さらには毎日のように孫とやってくるおじいさんもいたりして、自然にガレージにきては「ボン、シャンス!」と励ましの言葉を言って帰って行きます。 今日の写真はその新聞ですが、「毎年、テロッシェ村にパリダカ準備のために日本からやって来ては、トラック部門で上位入賞をおさめている英雄」みたいなことをいっているようで、この地域の有力紙では一面をかざり、テレビでは他のトピックスよりも時間が長く放送されました。 さて、今日は毎年恒例行事のレンジャーの体重測定に行ってきました。結果はなんと測定開始以来の最軽量を記録。持ち前の機動力にさらなる軽量化、そしてこのパリダカ21回の経験が相まって、向かうところ敵なしといったところでしょうか。今年のパリダカ・トラック部門にご期待ください。(小石沢彰)
2002年12月26日
さて、今年のパリダカは民放でも放映があるそうですが、日本のメディアの関心度はいかがなものなんでしょうかね。実際、パリダカ自体の参加者は増えているみたいですが、盛り上がり度にはハテナな感じがどうしてもしてしまいます。そういえばその昔、日産のCMでイチローが「変わらなきゃ」ってしきりに言ってましたね。捉えようによっては単純明快なこの言葉は、実は真に理解するのがとっても難しいのではないかと最近つくづく思います。変わらなきゃいけない時に「いやいやそんなことは言われなくても分かってるよ」と言いつつ、全然理解していないのが我々日本人の国民性なんじゃないでしょうか。それはかつての戦国の世しかり維新の争乱しかりなんでしょう。まあ、農耕民族ってのはこういう所に鈍感にできてるんでしょうね。きっと。でも、その代わりと言ってはなんですが結構粘り強いんですよ。ボク達は。ということで、我々の粘り強い走りに辛抱強く応援を続けていただければ、これ幸いです。(菅原照仁)
2002年12月25日
フランスのテロッシェ村は朝から10度を超す暖かさですし、今日のモンゴルはマイナス48度だったりするそうで、アフリカに雨が降ったり、ドイツのカイザーの家では降るはずの雪が降らなかったりと、どうなってるんでしょうかねぇ?我々の蒼い惑星は。まあ我々としては大変ありがたいことなんですが、「果たしてそんな呑気なことを言ってていいのでしょうか」とガラにもなく思ったりしているクリスマスの夜でした。(菅原照仁)
2002年12月24日
静かな静かなイブの夜。教会からはボロ〜ンボロ〜ンという鐘の音が聞こえてきす。また今年もサイレントな雰囲気のフランスのクリスマスがやってきたのです。イヴといえばバイラーさんの誕生日。モンゴルから単身赴任中の彼の43回目となるバースデイを祝い、特製羊肉でささやかな誕生日パーティーが開かれました。前回のフランス滞在中はホームシックにかかったりしていたバイラーさんも、今年は我々のチームにすっかり馴染み、とっても元気にやってくれています。ホント、今ではなくてはならない存在なんですよ、彼は。どこかに、日本人でもこれぐらいのバイタリティーのある人はいませんかね。もし、いれば非常に助かるんですけどね。(菅原照仁)
2002年12月23日
昨日、ミトンの地元シャイニー村でチームスガワラのプレゼンテーション(壮行会)が開かれました。これはフランスのマネージャーことミトン氏が企画・運営をしてくれたもので、テレビや新聞の取材陣も駆けつけ、普段は静かな小さな小さな村は大騒ぎ。あいにくの雨の中、大勢の人々から「ボン、シャンス!」(がんばってこいよ!)と励ましの声をいただきました。ありがたいことです。さらには、この村の人口より多いんじゃないの?という人たちが集まった小さな広場に今年オープンしたミトンさんのレストランも大盛況。これぞ、すべての人がハッピーな相乗効果ってやつですよ。ホントに。(菅原照仁)
2002年12月20日
とうとう私もやって参りました。なっなんと今年、私もアシスタンスカーの運転をさせていただく運びとなりました。いまだに信じられないほど驚いております。今日初めて私が運転させていただくランクル70と初対面いたしましたが、すでにみなさんのおかげでピッカピカに輝いて迎えてくれました。またまた感激です。車検まであと10日間、しっかり準備をして望みます。(近藤聡子)
ということで日本から第2陣も到着し益々活気あふれるJRMフランスなわけですが、最終便で到着したチャレンジ38万キロのステッカーもビシッと決まり、そろそろチームの全体写真もお届けできそうです。土日はこのレポートをお休みしますので、月曜日をお楽しみに。(菅原照仁)
2002年12月19日
ここにきてやっと整備の方も先が見えてきて、あとは個人的な細かな改造と荷物の積み込み位になってきました。22日にはミトンの地元シャイニー村で壮行会があり、TVカメラも来るということでバイラーが車をピカピカに仕上げてくれています。そのバイラーは最近メールに凝ってまして、今も一生懸命人差し指でモンゴルへ向けてメールを打っております。まあそれはそれはパソコンをはじめたばかりのおばあちゃんくらいお時間がかかるのですが、よくよく聞いてみれば、モンゴルのインターネットニュースに情報を送ってくれていたようで、そのページもしっかりと見せてくれました。背景画像はラリーレイドモンゴルのものなのですが、どうやら「バイラーさんは1994年からラリーレイドモンゴルでお手伝いをしており2003年のダカールラリーに日野レンジャーに乗って出場します。なんたらかんたら」と書いてあるそうです。今後も更新するようなのでご興味のある方はこちらまでどうぞ。(菅原照仁)
2002年12月18日
昨晩に三橋・手塚組も合流し、こちらは益々賑やかになってきました。今年、トップ10入りを目指す三橋さんはとっても凄いマシンを持ち込み、明日から最終調整&トレーニングに走り出す勢いでマシンを組み立てております。パリダカを席巻するKTM勢に立ち向かう日本をいや世界を代表する選手として是非ともがんばって欲しいものです。一方、もう一人の日本人ライダー・佐野新世君は現在、オランダで武者修行中。慣れない砂地でのトレーニングでいささかお疲れ気味のようですが、ヤル時はビシッとやってくれそうなので、なんだかんだで最後まで走りきってくれることでしょう。(菅原照仁)
2002年12月17日
日本では大雪が降ったりで大変だそうですが、今年のフランスは過ごしやすく作業も快調に進んでおります。それもこれもバイラー&石橋香織ペアの強力な助っ人が全開で作業を進めてくれているからにほかありません。今年はいつもお手伝いをしてもらっていたフランス在住の尚子&ミトンがレストランを始めたため、多忙を極めておりほとんどをあてにできないので(といっても色々とお願いしてるのですが・・・)ハカセが毎日、買い物に走りまわってる状態です。そんな中、バイラーは「このクルマ、どっちのタンクから燃料食べる?(消費するの意)」とか言いながらアシスタンスのランクルとレンジャーの整備を、香織ちゃんは器用な手さばきでGPSの取り付けや収納ケースの制作などをしてくれています。ホントこの2人がいなかったらと思うとゾッとします。あっそうそう、食事や掃除のお手伝いをしてくれている小松娘こともう一人の佳織ちゃんも元気に働いてくれていますよ。(菅原照仁)
2002年12月16日
今日はチーム体制をご紹介。我々のメイン車両、菅原義正が駆る日野レンジャーは今年もゼッケン400番。カミオン部門のトップとしてマルセイユをスタートしていくのですが、今回は厳しい戦いが予想されます。というのも、カマズやタトラといった強豪が我々と同じクラスに組み込まれたからです。ですからクラス8連覇を達成するには、カミオン部門総合優勝をしなくてはいけないわけで、例年以上に気合いが入っています。またバイク部門には佐野新世選手(#92)がKTMで出場します。初めてのパリダカで完走を果たせるように、しっかりサポートしていきますのでこちらの方も応援よろしくお願いします。そしてアシスタンスとして前回と同じ車両を2台用意し、プライベーターチームのサポートを行います。このアシスタンス部隊の中枢を担う#608の日野レンジャーのハンドルを握るのはモンゴル人のバイラーさん。2回目となるパリダカは「もう任しとけ!」って感じでとっても頼りになります。もう一台のメカニック移動用のランクル(#525)は紅一点の近藤聡子がドライブ。こちらはちょこっと心配ですが、ランクル博士のバイラーがいるので問題はないでしょう。そして我々がサポートを行うチームとして二輪ではトップ10入りを目指す#15三橋選手にフランス人の#74シモン選手。四輪ではお馴染みの尾上さん率いるチームアピオのエスクード(#302)のサポートパーツとメカニックをお預かりします。スタート前の28日にはアシスタンスを請け負うチームも含め総勢14名の選手がこのフランスガレージに集結します。乞うご期待。(菅原照仁)
2002年12月15日
いやースミマセン。例年ですとフランス入りしてすぐにこちらからの情報を配信してるのですが、何だかんだですでに10日目。「てるくんもパリダカ慣れして怠慢になったなあ」なんて声が聞こえてきそうですが、今年はとにかく多忙を極めてます。なんでこんなに忙しいのかというと、フランスにほったらかしにしていたアシスタンス車両の整備をメインに、フランスに到着したレンジャーの引き取りや、新しくチームスガワラの仲間入りをした佐野新世君のバイクをドイツに引き取りに行ったりで猫の手も借りたいほどです。で本日はその新世君をガストンに預けにパリまでひとっ走り。本来であればガストンのご教授をお願いしていたのですが、ガストンが2日前まで入院してたということで、あえなく友人のマークさんの家に引き取られて行きました。まあ1週間ほどのトレーニングですが、バイクの腕はもちろんのこと外人とのコミュニケーションなどパリダカのためになることばかりで、こちらに戻ってくる20日には一回りも二回りも大きくなって帰ってくることでしょう。で今日の画像は片道1000kmかけてバイクを引き取りに行ったドイツにあるカイザーのプライベートガレージです。今年のラリーレイドモンゴルでも我々のメカをしてくれた彼、実は元KTMのファクトリーメカニック。あのキニガドナーの専属メカだったのですが、チーム体制が変わってお金主義になったKTMチームがイヤになってやめちゃったんだなんて話をしてました。もちろんパリダカでは今年も我々のお手伝いをしてくれますし、ラリーが終わったら日本に遊びにきますよ。(菅原照仁)