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J史上初の屈辱…大分、ホーム0勝 劣悪ピッチで地の利なし

[ 2013年12月1日 10:23 ]

<大分・川崎F>今季ホーム未勝利に終わり、肩を落とす大分イレブン

J1第33節 大分0―1川崎F

(11月30日 大銀ド)
 後半ロスタイム、守り続けてきたゴールをこじ開けられた。川崎Fの大久保に角度のない位置から先制ゴールを決められた。今季何度も見せつけられてきたJ1上位チームとの個人技の差。そのまま終了のホイッスルが響き、大分は今季ホームでの17試合を4分け13敗と、ついに未勝利に終わった。

 遠かったホームでの勝利。大分の田坂監督は「内容に結果が伴わない、今季を象徴するような戦いだった」と話した。川崎Fの強力な攻撃をラインを高くした組織的な守備で封じたが、最後の最後に崩された。「終了間際の大事な時間での失点が多かった」と宮沢。退団が発表されている主将もサポーターの前で結果を出せず唇をかんだ。

 ホーム未勝利はJリーグ史上初の屈辱だ。声援が力に変わるはずも結果を残せないのは、大銀ドームが抱え続ける劣悪なピッチ状態が原因のひとつにある。相手チームが酷評するほどで、大分は毎年シーズン終盤に故障者を出してきた。この日も前半22分までにロドリゴ・マンシャ、土岐田が負傷交代。「ホームのアドバンテージがない」と田坂監督。またピッチだけでなく、債務超過が続く経営問題など、クラブがJ1で戦い抜くには問題が山積している。

 リーグ戦の最下位も決まったが、22日には天皇杯・準々決勝で横浜と対戦する。今季の戦いを無駄にしないためにも、そこで全てをぶつけるしかない。

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2013年12月1日のニュース