借金7から15試合で完済!孝行息子・沢村が立役者

[ 2012年5月14日 06:00 ]

<ヤ・巨>6回2死一、二塁、宮本を左飛に抑えガッツポーズをする沢村

セ・リーグ 巨人5-1ヤクルト

(5月13日 秋田)
 ついに借金完済!巨人は13日、先発・沢村拓一投手(24)がヤクルト打線を7回6安打無失点に抑える好投もあって、今季初めて勝率を5割とした。

 4月22日には借金7にまで沈んだが、そこから15試合で完済。3勝目を挙げた沢村は、4月21日のヤクルト戦から4試合にまたがり自身最長となる27回2/3連続無失点だ。52奪三振は再びリーグトップ。母の日に演じた好投は、母・和子さん(55)への最高の贈り物にもなった。

 秋田の寒空に響くヒーローインタビュー。沢村の脳裏には、遠く故郷・栃木にいる和子さんの顔が浮かんでいた。「母の日なので。今まで野球で迷惑かけてきたので、今回だけは母にささげたいと思います」。包み隠さず実直に。開口一番、感謝の思いを言葉にした。

 プロ2年目で迎えた母の日。和子さんと、麻季夫人(31)の義母の元へ鉢植えのカーネーションを届けた。そして同時に贈った白星のプレゼント。沢村は「プロに入って親のありがたみが分かりました」と話す。10年11月のドラフトでは、巨人の1位指名に中大多摩キャンパスの会見場で涙を流し喜んでくれた。そんな母への感謝の思いを胸に、ストイックに練習を積み重ねてきた。

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2012年5月14日のニュース