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男子400mh、安部孝駿2位

安部孝駿(中京大)は予選を50秒53で楽勝して大会をスタート。雨中の準決勝をものともせず50秒45の今季世界ランキング3,4位の好記録で、今季48秒47の世界ランキング1位、ベルリン世界選手権4位の驚異的な実績を持つジェヒュー・ゴードン(トリニダードトバコ)を抑えてトップ通過。決勝ではこれまでの自己記録50秒11を大きく突破する49秒46で2位。日本史上6人目の49秒台突入者となった。

―レースの感想は。
安部―スタートが悪かったが、中盤から自分のリズムを取り戻してレースを作れたと思います。優勝を考えるより自分のレースでしっかり走りたかった。前の4コースの選手(ジェヒュー・ゴードン)が、スタートから予想以上に早かったですね。ちょっと予想外だったんですが、後半の走りは満足です。決勝レースなんてあんなものでしょう。

―かれが飛ばしたのではあなたはマークされたのでは。
安部―多分、そうかもしれませんが、5台目から自分に言い聞かせてリラックスして後半は自分の走りができました。

―ゴードンが昨年のベルリン世界選手権4位の実力を持つ選手と知っていましたか。
安部―知っていました。

―メダル獲得と待望の49秒台が出ました。
安部―今季目的のひとつが果たせました。4月の初めごろ、大学入学してからですが怪我の回復が遅くて、春のころジュニア世界選手権はほぼ諦めていた状況でした。日本選手権前ごろ、やっと調子が戻ってきたような状況です。50秒82ぐらいまで走れるようになって、今大会が始まり調子が上向いてきて50秒台の壁を破ったのは良かったですね。

―優勝を狙いましたか。
安部―いや、メダル獲得は考えましたが優勝はないですね。自己新記録を達成、銀メダル獲得ですから非常に満足です。これが終わっても4x400mのアンカーを走り、できればメダル獲得に全力を尽くします。(注:最終的に4x400mは4位に終わった)

 
(10年月刊陸上競技9月号掲載)
(望月次朗)

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