平均台を走行する村田製作所の一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」の新モデル=26日午後、京都府長岡京市
村田製作所は26日、一輪車型ロボット「ムラタセイコちゃん」の2009年モデルを報道関係者に公開した。昨年、初公開した時にはできなかったカーブや、小さな平均台上の走行ができるようになり、速度も昨年の3倍の秒速15センチにアップした。
左右前後の傾きを検知するセンサーに加え、方向を検知するセンサーを新たに装備。またカメラをロボット下部に付け、進行方向の画像を処理することで、ロボット自体が動きを細かに制御できるようになった。
外観は昨年と同じ、高さ50センチで白色の帽子、スカート姿の幼稚園児。この日は同社社員の子供らが見守る中、直径約70センチの小さな円を描いて見事一周し、幅2センチ、長さ約1・5メートルの平均台も渡りきった。
自転車型ロボット「ムラタセイサク君」とともに自社のPRに使うほか、小、中学校の理科教育にも活用してもらう。来月6日から幕張メッセ(千葉市)で開催されるハイテク技術の展示会「CEATEC(シーテック)JAPAN2009」で一般に公開する。