今年で誕生から93年。高校球児の聖地、そして阪神の本拠地、甲子園球場が生まれ変わる。スタジアムの顔といえる校舎をかたどった壮大なスコアボードが、バックスクリーンを含めて、大幅にリニューアルされることがわかった。
2018年のシーズン終了後に着工し、19年3月までに完成予定。10億円規模の一大計画は、すでに所有する阪神電鉄の本社内で進行中だ。詳細は今後、詰めていく段階だが、電鉄本社関係者によると、一番の目玉が、大型ビジョンだ。
1993年に採用された三菱電機株式会社製の「オーロラビジョン」は同年にスコアボードの右半分、97年には左側にも設置された。その後もバージョンアップされてきたが、今回は左右に分かれているビジョンを合体させるという。つまりスコアボード全体が一つの巨大ビジョンとなる。
世界最大規模のヤフオクドームでは5面、ナゴヤドームでも今年から3面のビジョンを合わせるなど、各球団の本拠地がビジョンを改良していく中、甲子園も負けてはいられない。完成すれば選手の熱いプレーも、歓喜の笑顔も、金本監督の胴上げもド迫力の映像とともに楽しめるわけだ。