リベンジポルノ問題 米ではサイト運営者にも重い代償 被害者1万人で禁錮18年判決の男性も

 【ロサンゼルス=中村将】リベンジポルノをめぐっては、元交際相手の裸体などを公開するウェブサイトの運営者にも4月、米国初の判決が下された。

 米メディアによると、被告の男(28)は2012年12月、サイトを開設。画像などに写っている人物の住所や名前などの個人情報も掲載していた。被害者は1万人にも上るという。男は映像などをさらされた人物が削除依頼をしてきた場合は350ドル(約4万3千円)の費用を要求するなどして利益を得ていた。

 サンディエゴの裁判所は4月3日、男に対し、禁錮18年の判決を言い渡した。

 裁判所がリベンジポルノのサイト運営者にも重い判決で臨んだことで、一定の抑止効果が期待できそうだ。検察側は「被害者にとって耐え難いプライバシーの侵害や、被害者を食い物にして稼ぐ者には今後も厳罰が下されるだろう」としている。

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