新国立競技場問題

下村文科相、欠席の安藤忠雄氏に注文「何らかの形で発言して」

 下村博文文部科学相は10日の閣議後会見で、新国立競技場建設をめぐる7日の有識者会議を欠席した建築家の安藤忠雄氏について、新国立のデザイン案を選んだ理由などに関し「何らかの形で発言してほしい」と述べ、説明責任を果たすべきだとの考えを示した。

 安藤氏は新国立のデザインとして英国の女性建築家、ザハ・ハディド氏の案の採用を決めた平成24年11月の審査委員会の委員長を務め、日本スポーツ振興センター(JSC)が整備事業案を報告した今月7日の有識者会議での発言が注目されていたが、自己都合により欠席していた。

 下村氏はこの日の会見で「(安藤氏は)堂々と自信を持ってなぜザハ氏の案を選んだのか。21世紀において、国内外にその重要性を何らかの形で発言してほしい」と述べた。

 また、新国立のデザイン選考について、「(当初の総工費)1300億円がどの程度、公募の中で伝わっていたのか。値段とデザインを別々にしていたとしたら、ずさんだ」として検証する考えを示した。

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