ファンの地元消費期待 NGT48劇場、「ラブラ2」に決定 新潟

 人気アイドルグループ、AKB48の新潟版姉妹グループ「NGT48」の劇場が新潟市中央区万代の商業施設「ラブラ2」に決まったことを受け、各方面から、地域活性化へ期待が集まっている。

 三井不動産(東京)が平成25年11月に開業したラブラ2。関係者によると、同社と新潟交通(新潟市中央区)が「物販だけでは地域活性化に限界がある。体験型活性化策が必要だ」として、NGT48劇場誘致を働きかけたという。

 新潟市の篠田昭市長は25日、「非常にいい所だと思う。若い人たちが盛り上がっていく町になれば」と期待した。地盤沈下が進む古町については「駅南より連携がしやすいと思う。古町の再開発は全力で支援していきたい」と述べるにとどまった。

 周辺商店街は、劇場の集客力に期待を寄せた。万代シテイ商工連合会商店街振興組合(同)の竹田祥一理事長は「新潟市商圏全体の活性化への期待感が大きい」と強調。古町地区などと連携し、観覧後、ファンが市内を周遊し消費する仕掛けを検討したいという。新潟商工会議所の福田勝之会頭も同日の会見で「NGT48の客層は30~40代も多いので、アイドル活動を新潟の食や文化・歴史に結びつけることが可能。古町を周遊したり、佐渡や新発田などを観光したりする流れも考えられる」と市外への経済効果も期待した。

 古町の活性化を目指す新潟中心商店街協同組合(新潟市中央区)の松崎利春理事長は「万代は若者文化の発信拠点なので妥当な線。新潟市商圏全体を底上げして地元の魅力を全国に発信してほしい」、古町を拠点に音楽プロダクション事業を手がける柳都アーティストファーム(同)の下坂旬也社長も「若者が集まる妥当なところに落ち着いた」と評価した。

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