東大生強制わいせつ事件

発端は「誕生日研究会」と称するサークルだった…東大院生に有罪判決 法廷で明らかになった犯行の全容

【東大生強制わいせつ事件】発端は「誕生日研究会」と称するサークルだった…東大院生に有罪判決 法廷で明らかになった犯行の全容
【東大生強制わいせつ事件】発端は「誕生日研究会」と称するサークルだった…東大院生に有罪判決 法廷で明らかになった犯行の全容
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酒に酔わせた女性にわいせつな行為をしたとして、東大生ら3人が起訴された集団強制わいせつ事件。強制わいせつや暴行の罪に問われた東大大学院生、松本昂樹(こうき)被告(23)の判決公判が25日、東京地裁で開かれ、島田一裁判官は「被害者の人格をさげすみ、軽んじた」として、懲役1年10月、執行猶予3年(求刑懲役2年)の有罪判決を言い渡した。共犯として起訴された東大生2人はすでに執行猶予付き有罪判決が確定しており、一連の事件で最後の1審判決。公判では、サークルの活動名目で、女性にわいせつ行為を繰り返していた実態が明らかになった。

(※10月26日にアップされた記事を再掲載しています)

「誕生日研究会」のはずが…「今度はあの女でAVを」

判決によると、松本被告は、仲間の東大生らと共謀し、平成28年5月11日午前0~1時ごろ、東京都豊島区のマンション室内で当時21歳の女性を全裸にし、体に触ったり、馬乗りになってキスをするなどした。

わいせつ行為の発端となったのは「誕生日研究会」と称するサークルだ。検察側の冒頭陳述などによると、同会は同年4月に結成されたばかり。表向きは大学生同士の交流を図るインカレサークルだったが、実態は女性に酒を飲ませ、わいせつ行為をする目的のサークルだったという。 「あいつは尻が軽いからすぐヤれる」「今度はあの女でAV(アダルトビデオ)を撮影しよう」…。一連の公判では、仲間内でこんな会話が交わされていたことも明かされた。今回の事件以前にも、酒に酔わせた別の女性を現場マンションに連れ込み、わいせつ行為をしていたという。

5月10日夜には、豊島区のJR池袋駅近くの居酒屋で飲み会を開催。飲み会には、同会メンバーのほか、被害者を含めて女性2人が参加した。被害者女性と松本被告は27年10月ごろに知り合い、一時親密な関係にあったが、その後、松本被告は別の女性と交際。被害者とは友人として付き合っていたという。

松本被告は過去に被害者と関係があったことを仲間に明かした上で、こうも話したという。「あいつはGカップでマジで巨乳だから、触ってもいいよ」

「山手線ゲーム」で罰ゲーム 全裸にされた女性は

「悪ノリ」はさらにエスカレートする。飲み会で山手線ゲームなどを始め、わざと被害者が知らない問題を出題。罰ゲームとして酒をむりやり飲ませるなどした。酔わされた被害者女性は寝たふりをしたが、ブラジャーを外されたり、胸を触られたりしたという。

そして、「2次会」の場所として選ばれたのが、仲間のうちの一人の自宅マンションだ。そこでも被害者女性はさらに酒を飲まされ、意識が遠のいたところで衣服を脱がされ、ついに全裸にされた。メンバーらはうずくまる女性の胸や尻を触ったり、体を蹴ったりたたいたりしたほか、ドライヤーの風を被害者女性の陰部に当てるなどした。女性は号泣していたという。

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