噴火した西之島の海図、30日発行 領海70平方キロの拡大確定

溶岩が海に流入する西之島=5月24日、東京都小笠原村(海上保安庁提供)
溶岩が海に流入する西之島=5月24日、東京都小笠原村(海上保安庁提供)

 海上保安庁は21日、火山活動で島の面積が拡大した小笠原諸島・西之島(東京都小笠原村)について、船舶の航海に使用する海図と海底地形図を30日に発行すると発表した。海図の発行で国連海洋法条約に基づき、約70平方キロの領海拡大が国際的に認められる。

 国土地理院も30日に西之島の地形図(平成28年12月20日時点)などの提供を開始する。西之島は東京から南へ約1000キロ。国土地理院によると、25年11月に噴火活動を始め、溶岩などで面積は東京ドーム約58個分、2.72平方キロになり、旧西之島(0.29平方キロ)の約9倍になった。

 海保は28年10、11月に測量船や航空機で測量。領海と排他的経済水域(EEZ)を合わせた管轄海域は約50平方キロ拡大する。西之島では4月に新たな噴火が確認されており、沈静化後に改めて測量し、海図を更新する予定だという。

会員限定記事会員サービス詳細