元プロテニスプレーヤーでスポーツキャスターの松岡修造が、テレビ朝日系アニメ『クレヨンしんちゃん』（毎週金曜　後7：30）に本人役でゲスト出演する。31日に放送予定のエピソード「熱血！修造先生とプールだゾ」で、「君ならできる！」と、野原しんのすけとひまわりにアツ〜く水泳を教える。アフレコを終えた直後に取材に応じた松岡は「しんちゃんは、すごく息が合うタイプ！　しんちゃんの行動にはすごく親近感を覚えますね！」と前のめり気味に、松岡修造としんのすけの“共通点”について語った。

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　しんのすけのギャグ“お尻ゆらゆら”と、50万部以上を売り上げる大ヒット作となった自身の日めくりカレンダー『日めくりまいにち、修造！心を元気にする本気の応援メッセージ』（PHP研究所）は、「どちらも笑いから入る」という点で相通じるものがあると、松岡は言う。

　「“お尻ゆらゆら”は一見ふざけているようで、お尻の筋肉を鍛える理にかなったトレーニングなんです。笑いから入って、いつのまにか本気になっているというのが、理想の形。誰かに『やりなさい』と言われて、やるのではなく、自分で楽しさを見つけて、頑張ってみようと思ってもらえたら」。

　今回の作品では、本人役ではあるものの、テニスの指導者ならぬ、スイミングスクールの“熱血水泳コーチ”という設定。無料体験教室にやって来たしんのすけ、ひまわり、みさえをアツ〜く指導する役どころで、修造先生がプールサイドに立っただけで水温を上昇させ、プールを温泉のように“熱く”変えてしまうという荒技を放ち、「君ならできる！」「君は噴水だ！」「本気になればすべてが変わる！」と“修造節”全開でしんのすけやひまわりを応援する。

　「実は僕、3歳から水泳を習いはじめ、小学4年まで本格的に頑張っていて、当時はかなり速かったんです。だから水泳を教えたり、水着になったりというのはまったく違和感がないんです！」という松岡。アニメのキャラクターになった自分を見て、「ちょっとカッコよすぎるかな〜（笑）。筋肉も含めて、出来すぎじゃないでしょうか！　しかしながら『クレヨンしんちゃん』という作品の中に松岡修造として参加させてもらえるなんて、永遠に残ることですし、本当に光栄です！」と大満足な様子だった。

　松岡は「スポーツの良さは、一生懸命やると心が燃えてくる点！　僕がプールに現れると水温が上昇するという描写があるのですが、自分の本気度が高まると温度として周りに伝わっていくことを子どもたちが感じてくれればとも思う。皆もそんな熱い思いを持ってみろ！　君ならできる！」と握りこぶしを振り上げていた。

　「最近、錦織圭選手のおかげでやっと僕がテニス選手だった事実が浸透してきましたが、2001年から『世界水泳』のメーンキャスターをやっていたためか、『水泳の選手でしたよね？』と間違えられることがよくあります」と笑う松岡。今月25日に開幕し、同局系で放送される『世界水泳ロシア・カザン2015』でもメーンキャスターを務める。

　「水泳の最大の面白さは、どんな記録を出せるか、本番で泳いでみないと選手自身もわからないところ。中途半端な思いで世界水泳に出場する選手は誰もいないので、僕もオリンピックに負けないほど熱い思いで伝えていきたい」と気合十分だ。