NEW JAPAN TRILL
- 日時
- 2008年7月8日(火) 18:00開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 1985
-
第7試合 時間無制限1本勝負
ランバージャック・デスマッチレフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
飯塚は大ブーイング、天山は大歓声の中で入場。飯塚は、三角巾をとってアイアン・フィンガー・フロム・ヘルを装着していない事を証明。すると、天山が奇襲攻撃し、ラリアットをお見舞い。これで飯塚が場外エスケープすると、マシンたちが素早くリングへ戻す。
その後、飯塚は何度か場外エスケープするが、マシンたちの働きですぐにリングに戻され、天山はモンゴリアンチョップ連打などで飯塚を攻め立てる。だが、矢野がロープへ走る天山の背中をイスで殴打。飯塚は、天山を場外へ転落させる。
ここからルールを無視した場外乱闘が始まり、天山はG・B・Hに袋叩きにされ、額から流血してしまう。その後、ようやくリングに戻された天山だったが、場外で負ったダメージで既にボロボロ。飯塚に攻め込まれ、苦しい展開が続く。
それでも天山は、ジャンピングラリアットを皮切りに、ボディへのヘッドバット、串刺しラリアットで飯塚に反撃。だが、飯塚は、レッドシューズ海野レフェ リーを盾にして天山の串刺し攻撃をガード。海野レフェリーがダウンする中、飯塚は急所攻撃で天山を悶絶させ、イスでメッタ打ちにする。
ここで外 道がエプロンに立ってTシャツを脱ぐ。すると、外道の体にアイアン・フィンガー・フロム・ヘルがテーピングで巻きつけられていた! これを受け取った飯塚は右手に装着し、地獄突きを狙う。ところが、天山は両手のチョップでこれを阻止。奪い取ったアイアン・フィンガー・フロム・ヘルを右 手に装着し、飯塚にモンゴリアンチョップ、手刀を落とす。さらに、鉄柱に飯塚の顔面を何度も打ちつけ、大流血させる。
天山はマウンテンボム、 ニールキック、ダイビングヘッドバットと畳み掛けてカバーするも、海野レフェリーはダウン中。ならばと、ムーンサルトプレスを狙うべくコーナー最上段へ。 しかし、邪道にイスで殴られて転落。その隙に起き上がった飯塚は、ブリザードスープレックスからスリーパーホールドで天山にギブアップを迫る。
なんとか自力で脱出した天山は、コーナー最上段からダイビングヘッドバットを投下しようとする。だが、本間に妨害され、飯塚に雪崩式ブリザードスープレックスで投げ飛ばされてしまう。
飯塚は、エプロンでブリザードスープレックスの構えに入り、場外に設置したテーブルへ投げようとする。だが、踏ん張って不発させた天山は、逆にTTDで飯 塚をテーブルの上に叩きつける。そして、リング上でTTDを炸裂させ、アナコンダバイスへ。カットに入ろうとしたG・B・Hをマシンたちが取り押さえる 中、飯塚はタップアウト。天山が、飯塚に激勝した。
試合後、G・B・Hはいつものように天山を攻撃。真壁は、矢野とのフラップジャック、チェーンラリアットを見舞い、コーナー最上段へ。
その時、ある人物がリングへ。それはなんと全日本プロレスの小島聡! 真壁を雪崩式ブレーンバスターで投げ飛ばし、矢野にコジコジカッターを決める。
「真壁、G・B・H、よく聞け。世界で一番有名で、世界で一番かっこいいタッグチーム、天山&小島、略してテンコジタッグだ、バカ野郎!」とマイクアピールし、G・B・Hを退散させた小島は、大「小島」コールを浴びながら、天山に呼びかけた。
小島「天山、待たせたな。探したぞ。もうちょっと、しっかりしようぜ。俺もお前もまだまだ団体のトップ、張らないといけないだろ? 答えろ、天山!」
天 山「コジ、やる気あるよ、やる気あるよ! やってやるよ! まだまだ負けへん、諦めへん。IWGPを狙うし、G1も獲りにいく。コジ、新日本も全日本も関係ない。俺とコジの2人でこの業界、盛り上げていこうぜ! 俺は『プロレスに友情はある』って信じているよ。コジ、プロレスに友情はあるやろ? まさか、コジが助けに来てくれるとは思わんかった。今日はありがとう」
2人はリング上でガッチリと握手をかわし、友情を確かめ合った。小島が先に退場していくと、天山は「最後まで諦めへん、天山を応援してくれてありがとう!」と、声援を送ってくれたファンに感謝の言葉を述べた。
COMMENT
天山「やっぱ、ランバー ジャック、向こうの思うツボ。分かってたけど、やるしかない! 最後の最後まで諦めへんというのは俺の真骨頂やから。いや、ホントに危なかった。最後もギリギリですよ。飯塚1人やったら何の問題もなかった。よってた かってG・B・Hね。キツいなぁ〜。今日で決着、決着言うてね。再三、再四、再五、今日まで言ってきたけど、ホンマの意味で決着つけられへんかったな。や りたい放題やりやがって。残ったのは、俺の傷だけや。ホンマにしてやられたよ。勝つには勝ったけど、自分1人の力で、最高の形で締められなかったね。まさ か、まさか、俺のパートナー、盟友、コジ(小島)が入って来ると思わなかった。ホンマにお客さんよりビックリした。ただ、何でもっと早く来いへんかったん かい? と1つ言いたい。ただ、俺を助けてくれたというのは、やっぱりコジやね。コジとはやっぱり終わってなかった。これがホンマの友情。どこの誰かと違う。ホン マの友情やったね。最近、人を信じることができひんかったけど、コジは入って来て何するかと思ったら(G・B・Hを)蹴散らして、俺にも食らわすかと思っ たら、やっぱりコジや。最高やった。試合よりも沸いたからね。ある意味、ちょっとショックやったね。おいしいとこは知ってるよ。さすがや。ただ助けに来た だけちゃうやろと思うけど、今日は感謝しとる。素直にありがとうって(言いたい)。コジも、今はまだ(ケガで)休んでいる状態やからね。うかつに行動起こ せなかったと思うよ。それを、この大事な時に助けてくれたって。友情感じますよ、最高! これで完全に飯塚とは一切関わりたくない。顔も見たくない。残された道は廃業しかないんちゃうか? (出身地の)室蘭に帰れやって。田舎帰って、お母ちゃんのおっぱいでも飲んどけ。もう、オマエには用はない。オマエは負け犬や。友情もこれっぽっちもない わ! 信じた俺がバカやったんや。ざまぁみろ。ホンマ、G・B・H許さへんぞ。飯塚以外のゴキブリ集団、片っ端から飯塚みたいにブチ殺してやるよ。(『小島に G1へ出てきて欲しい?』)いや、それは本人に聞いてくれって。俺はもう今日の飯塚を倒すこと、それに命張っていたからね。コジが突然出て来て、どうだこ うだ言うのはできません。でも、可能性はあるでしょう、俺が言うのもあれやけど。でも、助けてくれたお礼にちょっと話したいですよ。とにかく今日はひと段 落。区切りつけた。コジも来た。俺にとってはハッピーエンドでしょう。間違いなく、ハッピーエンド。ただ、体はボロボロやけど。誰かいい医者紹介してく れって。(立ち上がり、去り際に)ハッピーエンドちゃうんか」
※飯塚は本間に肩を借りながら、ノーコメントのまま控え室へ
真壁「小島、この野郎! いい度胸してんじゃねぇか!!」
矢野「何しに来やがったんだ、あの野郎は! まとめてやっちまうぞ、この野郎! とっちめてやるぞ、バカタレが! 怒らすとこえぇぞ、このバカタレが!」