カストロ前議長「ウィキリークス、語りたいことたくさんある」
【カンクン(メキシコ)=檀上誠】キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長は1日付の共産党機関紙「グランマ」に寄せた論文で、内部告発ウェブサイト「ウィキリークス」に米政府の機密公電とされる文書が大量に公開されたことに言及した。前議長は「巨大なスキャンダル。サイトの意図が何であれ、内容が本物であることに疑いはない」と評価した。
米国の歴代政権と対峙(たいじ)してきたカストロ前議長だけに、流出文書について「語りたいことはたくさんある」と吐露。ただウィキリークスについては冒頭の一段落で触れただけで、この日の論文は「我が国はハイチのコレラと戦っている」などと、キューバ医師団のハイチでの活動を主に紹介するにとどめた。