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日経優秀製品・サービス賞2013

日本経済新聞賞

最優秀賞(5点)

  • 豪華寝台列車「ななつ星 in 九州」=九州旅客鉄道
    豪華寝台列車「ななつ星in九州」=九州旅客鉄道

    移動手段だった列車を観光の目的とした。専用列車で1泊2日または3泊4日で九州各地を巡る。列車は客車5両(定員30人)とダイニング車、ラウンジ車など計8両で構成する。木材を多用した内装などで高級感を演出した車両に加え、客室乗務員のもてなしが高い評価を獲得。料金は最高で1人あたり50万円を超えるなど高額だが、シニア層を中心に人気を集め、2014年6月出発分までの予約の抽選倍率は7倍以上だった。

  • 新型固体燃料ロケット「イプシロン」=宇宙航空研究開発機構、IHIエアロスペース
    新型固体燃料ロケット「イプシロン」=宇宙航空研究開発機構、IHIエアロスペース

    2013年9月14日、初の打ち上げに成功した国産として12年ぶりの新型ロケット。固体燃料を燃やして飛び1.2トンの人工衛星を宇宙に運べる。人手と時間を要した打ち上げの際の点検作業を自ら行う人工知能を搭載。主力ロケット「H2A」の部品を転用するなどして開発コストを抑えた。打ち上げ費用は初号機が53億円、量産に入る17年以降は30億円以下を目指す。

  • 小型車「フィット ハイブリッド」=ホンダ
    小型車「フィット ハイブリッド」=ホンダ

    約6年ぶりに全面改良したホンダの戦略小型車、3代目「フィット」のハイブリッド車(HV)。小型車向けに新たに開発したHVシステムと新型エンジンを搭載。低中速時にモーターだけで走行するなど、燃費性能はガソリン1リットルあたり36.4キロメートルと発売当時、世界最高水準を達成した。2013年9月の発売以来、11月までの3カ月間の累計販売実績は約5万台に上る。

  • セルフ式ドリップコーヒー「セブンカフェ」=セブン―イレブン・ジャパン
    セルフ式ドリップコーヒー「セブンカフェ」=セブン―イレブン・ジャパン

    1杯100円の価格と高い品質が幅広い支持を集めた。年間販売見込みは4億5千万杯と、日本マクドナルドをしのいで販売量日本一の見通し。本格的な販売は2013年1月から。導入時期は同業他社の方が早かったが、最大手のセブンが火を付ける形で、「コンビニエンスストアでコーヒーを買う」という新たな消費行動が根付いた。

  • 自家培養軟骨「ジャック」=ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
    自家培養軟骨「ジャック」=ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング

    患者の軟骨細胞を約4週間培養、外傷などで欠損した膝関節の軟骨などに移植する。2012年7月に製造販売承認を取得、13年4月に保険償還価格208万円で保険適用を受けた。学会の基準を満たし、研修を受けた医療機関と医師が治療に使える。13年度中に70~80の施設で提供可能になる見通し。13年度は2億円の売り上げを見込む。

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