メタンハイドレート、上越・能登沖に有望225カ所
経産省調査
次世代のエネルギーとして注目されるメタンハイドレートが埋蔵されている可能性の高い地点が、日本海側の上越沖と能登半島沖に約225カ所あることがわかった。経済産業省が27日、調査結果を発表した。
調査したのは海底数メートルから数十メートルの浅いところに分布する「表層型」と呼ぶメタンハイドレート。6月8日から7月20日にかけて上越沖を約8260平方キロメートル、能登半島の西方沖を約6000平方キロメートルにわたり調べた。
その結果、メタンハイドレートを含んでいるとみられる特殊な地形をした地点が広範囲にわたって複数見つかった。7月12~30日には上越沖で、海底からより近い海中を潜航する探査機を使って海底面を詳しく調べた。
経産省は来年度にも、今回確認された地点で地質のサンプルを採取し、具体的な埋蔵量を把握するための本格的な調査に乗り出す。2014~15年度には北海道の周辺や秋田・山形県沖、島根・鳥取県沖で表層型の調査を予定している。