財務相、消費税上げ「各国の評価得た」 G20会見
【ワシントン=森本学】麻生太郎財務相はG20会議後の記者会見で、2014年4月の消費税率の8%への引き上げについて「日本が国際的にコミット(約束)してきた財政健全化目標の達成に向けた大きな一歩。各国の評価を得られた」と語った。
米国の量的金融緩和の縮小を巡り、新興国経済に悪影響を及ぼすとの懸念がくすぶるなか、財務相は「(国際金融市場の安定に)積極的に貢献していきたい」と表明。アジアの新興国との2国間の通貨スワップ協定を拡充し、急激な資金流出を防ぐために協力する考えを強調した。
記者会見には、日銀の黒田東彦総裁も同席。「日銀の量的・質的金融緩和は所期の効果を発揮しており、2%の物価安定目標の実現に向けた道筋を順調にたどっていることを説明した」と語った。