掛川市、天浜線の新駅誘致 「アピタ」増床にあわせ
静岡県掛川市は総合スーパー大手のユニーが運営する「アピタ掛川店」の増床計画にあわせ、店舗北側に天竜浜名湖鉄道(天浜線)の新駅を誘致する。ユニーが新駅設置費用を負担し、市が都市計画の見直し手続きを進めることで2018年度の開業を目指す。16年度予算案に設計費として1300万円を計上した。
天浜線西掛川駅から西に約600メートルの、店舗の北側駐車場付近を新駅候補地とする。今後は市と天竜浜名湖鉄道、同鉄道の筆頭株主の静岡県などで協議を重ね、16年度の都市計画変更、17年度の工事開始を予定する。新駅は単式ホームの無人駅を想定しており、線路と店舗に高低差があることからエレベーターの設置も検討する。
アピタ掛川店は1995年にサンテラス掛川店の名称で開業。鉄骨2階建てで店舗面積約1万1000平方メートル。現店舗の営業を続けながら、南側の駐車場部分に専門店などが入ったショッピングモールを新設する。19年春以降の開業を予定する。
掛川市は現在策定中の「第2次市総合計画基本計画」の素案の中で、公共交通と商業施設の連携を掲げている。1月には循環バスの時刻表に商業施設の特典チケットがついたパスポートを発行する社会実験を実施した。