稀勢の里2連覇、決定戦で照ノ富士破る 春場所千秋楽
大相撲春場所千秋楽(26日・エディオンアリーナ大阪)新横綱稀勢の里が13勝2敗で並んだ優勝決定戦で大関照ノ富士を右小手投げで下し、2場所連続2度目の優勝を遂げた。新横綱の優勝は1995年初場所の貴乃花以来22年ぶりで8人目。照ノ富士は11場所ぶり2度目の優勝を逃した。
13日目に左肩付近を負傷し、けがを押して出場した稀勢の里は本割で、1敗の単独首位だった照ノ富士を突き落としで追い付いた。直接対決で本割、決定戦とも勝って逆転優勝するのは2002年初場所の栃東以来。幕内の決定戦実施は、横綱鶴竜が照ノ富士を退けた15年秋場所以来だった。
鶴竜は横綱日馬富士を寄り切り、ともに10勝5敗。関脇高安が12勝3敗で殊勲賞、11勝を挙げた貴景勝が初の敢闘賞を受賞した。
十両は豊響が10勝5敗で並んだ優勝決定ともえ戦を制した。夏場所は5月14日に両国国技館で始まる。〔共同〕