石破氏、法案説明ミス「深くおわび」
石破茂地方創生相は16日の衆院地方創生特別委員会で、15日に地域再生法改正案の提案理由説明で誤った文書を読み上げたことについて「深くおわび申し上げる。緊張感を持って審議に臨む」と陳謝した。野党からは閣僚としての責任を追及する声も上がったが、石破氏は辞任を拒否した。
内閣府によると、ミスは事務方が原稿を用意した際、昨年の通常国会に提出した法案の内容を誤って大臣室に送ったことが原因で起きた。原稿は電子媒体でやり取りされ、誰も気づかないまま石破氏の読み上げにつながったという。
石破氏は16日の参院予算委員会で「今後は自分で原稿を作って読む」と再発防止策を示したが、民主党の加藤敏幸参院国会対策委員長は「国会軽視、怠慢だ」と批判。野党は閣僚の気の緩みが目立つとして追及姿勢を強めている。
林幹雄経済産業相も15日の参院予算委で、原子力政策に関する野党議員の質問に明確に答えられず、何度も立ち往生した。「事前通告のない専門的な質問が多かった」(林氏)のが原因だが、勉強不足であることも認めた。
民主党の枝野幸男幹事長は16日の記者会見で、林経産相について「自ら進退を考えるべきだ」と自発的な辞任を促した。「勉強不足の閣僚のもとで事故が起こったらどうするのか」とも語った。
自民党の谷垣禎一、公明党の井上義久両幹事長は16日の会談で、閣僚は緊張感を持って国会対応に当たるべきだとの認識で一致した。